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韓国初の同性結婚式が盛大に行われました

2013年09月12日
 こちらの記事でお伝えしたように、9月7日、映画監督のキムジョ・グァンスと映画会社「RAINBOW FACTORY」のキム・スンファン代表が、韓国で初の同性結婚式を挙げました。


 二人の結婚式は、18時から21時まで、ソウル・清渓川(チョンゲチョン)広通橋(クァントンギョ)前で、お祭り形式で行われました。レインボーフラッグが掲げられた会場は二人を祝うために集まった人たちでごった返し、足の踏み場もないほどのにぎわいとなりました。映画監督のポン・ジュノ、リュ・スンワン、イム・スンレや、俳優のヨン・ウジン、イェ・ジウォン、ソ・ユジンら多数の映画人たちが出席したほか、チン・ソンミ国会議員、ペク・ギワン統一問題研究所所長、シン・ドンホ(詩人)といった方たちも参列したそうです。
 映画監督のピョン・ヨンジュ、キム・テヨン、イ・ヘヨンが司会を務め、ミュージシャンのカンホダリムやIDIOTAPE、シンナヌンソム、A.Tempo、Hucleberry Finnらがお祝いのパフォーマンスを披露。その後、スポットライトが当てられたステージに現れたキムジョ・グァンス&キム・スンファン夫婦は、「ひそかな愛」の替え歌でゲイとしての人生と愛を歌い、祝賀客に涙と笑いをプレゼントしました。1000人超の祝賀客が見守る中、結婚を誓い、同性婚として初めてのテープをカットしました。それから映画『チョンノの奇跡』にも登場する「Gボイス」が祝賀の合唱を披露。その間にお色直しを終えた二人は「夫婦生活の十の誓い」を朗読し、これからの人生に対する気持ちを表現、祝賀客は賛辞と喝采を送り、二人の結婚を祝いました。
 式では、キムジョ・グァンス監督がお母さんをステージに迎えて感謝の気持ちを伝える場面もありました。「母にふだん愛しているという言葉をほとんど言ったことがありませんが、今日は言いたい。お母さん愛しています」。これに対し、監督のお母さんは「二人の結婚式を見ることができてうれしい。そして、来てくださったたくさんの方々に感謝します」と語りました。
 一部、同性婚に反対する者が乱入し、式を妨害する場面もあったそうですが、主催側は落ち着いて対処し、ことなきを得たそうです。

 キム・ジョグァンス監督は結婚式を挙げて「同性愛者が結婚できる権利を勝ち取るためにこうして一騒動起こすしかなかった」として「私たちのことをきっかけに、同性愛者も結婚を選択することができるようになることを願う」と語りました。
 二人は今回の結婚式で集まったご祝儀をもとに「シンナヌンセンター(=楽しいセンター。セクシュアルマイノリティのためのコミュニティセンター)」を設立する予定です。韓国のセクシュアルマイノリティの運動のターニングポイントと言える、本当に意義深い、歴史的な結婚式となりました。
 


 
韓国初の「男同士カップル」、同性間の公開結婚式が開かれる(中央日報)
http://japanese.joins.com/article/938/175938.html?servcode=400&sectcode=410

キムジョ・グァンスの母「息子の結婚式感無量、感謝する」(Innolife)
http://contents.innolife.net/news/list.php?ac_id=4&ai_id=172005
 
韓国:キムジョ・キム 同性結婚(レイバーネット)
http://www.labornetjp.org/worldnews/korea/knews/00_2013/1378658867686Staff

キムジョ・グァンス&キム・スンファン、韓国初の同性結婚式を終える(Kstyle)
http://news.kstyle.com/article.ksn?articleNo=1977542&categoryCode=PU

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