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アウトジャパンの小泉さんとホテルグランヴィア京都の池内さんが、IGLTAのアンバサダー・オブ・ザ・イヤーを受賞

2016年03月28日


昨年の関西レインボーパレードに協賛し
ていた小泉さん(右)と池内さん(左)
 LGBTインバウンドや企業向けコンサルタントを行う「アウト・ジャパン」の取締役・小泉伸太郎さんと、京都の寺院で同性結婚式を挙げるプランを手がけるなどLGBTインバウンドのパイオニアとして活躍してきたホテルグランヴィア京都営業推進室担当部長の池内志帆さんは、ともに国際ゲイ&レズビアン旅行協会(IGLTA)の日本アンバサダー※を務めてきましたが(小泉さんはアジア・アンバサダーも兼任)、この度、IGLTAから「アンバサダー・オブ・ザ・イヤー」として表彰されることが決まりました。
 国際的なLGBTシーンにおいて日本の人が世界一だと認められて表彰されるというのは、おそらく初めてのことではないでしょうか。

※アンバサダーとは、IGLTAの活動を担当地域内で広める役割をする大使のような人のこと。IGLTAが各地域で活躍する人の中からアンバサダーを任命します。

 IGLTA公式サイトによると、IGLTAは、LGBT旅行者への情報提供を行うとともに、旅行業者にLGBTを歓迎しサポートするよう啓発することを趣旨とする世界随一のグローバルトラベルネットワークです。IGLTAはゲイ&レズビアンの旅行代理店によって1983年に創設され、現在は80を超える国・地域への旅行を取り扱うようになり、IGLTAコミュニティに参加するメンバーに旅行体験をカスタマイズする機会を与え、その体験を広く共有しています。
 IGLTAでは年に一度、総会を開催しています。例えば昨年はロサンゼルスで総会が開かれ、The Chair Award(オバマ大統領)、Community Honor(ロサンゼルスLGBTセンター)、Ambassador of the Yearなど、全部で8つの賞の表彰式も行われました。今年の総会は4月にケープタウンで開催されますが、その場で小泉さんと池内さんが(世界中から集まる何百名もの参加者の前で)表彰される予定です。

 昨年、奈良市が地方自治体として初めてIGLTAへ加盟すると発表したこともニュースとなりましたが、IGLTAに加盟する日本の旅行・観光関連団体・企業は2015年だけで14社から25社・団体と大幅に増加しました。この数はすでにアジア地域で最多であり、今回の受賞はこうした貢献を評価されたものです。

 小泉さんは「この度、アンバサダー・オブ・ザ・イヤーをアジア人として初めて受賞でき、光栄に思っております。日本をLGBTフレンドリーにすることにより、新規LGBTインバウンドのお客様を獲得できると確信し、各企業様にIGLTA入会を勧めてきました。今後は、メンバーどうしの情報交換やクロスセル、各種LGBTイベントへの共同出展など、各メンバーにベネフィットが出てくるよう、様々な施策を考えていきたいと思っております」と語っています。

 IGLTAと連携しながら進めているLGBTインバウンドは、旅行業というビジネスとしての側面と、観光関連企業・団体への啓発という人権擁護としての側面を持っていますが、日本の企業が今、どんどんLGBTを包摂する(フレンドリーになる)よう変わってきている、その流れの一翼を担っていることは間違いありません。さらに、海外とのつながりという部分においても、目覚ましいものがあると言えるのではないでしょうか。

 ワールドプライドやゲイゲームズ(OUT GAMES)、Mr.GAYコンテスト、ILGA総会など、持ち回りで開催される世界規模のLGBTイベントはいろいろありますが、まだ日本でそうしたイベントが開催されたことはありません(アジアでは、2003年にILGA世界会議がマニラで、2011年にはMr.GAYコンテスト世界大会がやはりマニラで開催されています。また、World OUT Gamesが2021年に台北で開催されることが決定しています)。今最も可能性が高いのが、IGLTA総会の日本での開催だと言われています。今回、小泉さんと池内さんが受賞したことでさらに、その可能性が高まってきたと言えるのではないでしょうか。

 

OUT JAPAN取締役がLGBT旅行協会から表彰されます!(トラベルビジョン)
http://www.travelvision.jp/news/detail.php?id=71751

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