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那覇市が全国5例目となる同性パートナーシップ証明を8日から施行、17日のピンクドット沖縄ではゲイカップルの結婚式も

2016年07月07日

 セクシュアルマイノリティの生きやすい社会実現を目指し、昨年「性の多様性を尊重する都市・なは宣言(通称・レインボーなは宣言)」を行い、諸策を展開してきた那覇市が、同性カップルを結婚相当の関係と認める文書交付などを定めた「市パートナーシップ登録の取り扱いに関する要綱」を7月8日に施行することが明らかになりました。

 同性パートナーシップ証明制度を実施する自治体は沖縄県内初で、全国でも5例目、また、LGBT支援宣言と同性パートナーシップ証明制度の両方を実現したのは全国初です。
 城間幹子市長が6日の定例記者会見で発表したところによると、那覇市の制度は、カップルの申請を市長がパートナーシップ関係にあると認めた場合、登録した上で証明書を発行するもの。申請者の双方が市内に転入予定の場合でも、市長が認める期間内に転入したことを証明する住民票提出があれば登録が行われます。性別違和など市長が特に認める場合に、登録で「通称名」を使用することも認めています。登録による婚姻や相続、税金控除など法律上の効果は生じませんが、今後、市営住宅入居申し込みで証明書が同居要件として認められたり、医療機関での手続きで「親族」扱いとなるよう、調整を進めるとのことです。また民間にも証明書を踏まえた対応を求めていく考えです。
 城間市長は「誰もが差別や偏見にさらされることなく、安心して暮らせるまちづくりへの理解と協力をお願いしたい」と呼び掛けました。

 申請受け付け開始は11日からで、8日から電話予約を受けます。また、那覇市の公式サイト上にも「那覇市パートナーシップ登録」制度についての詳細が掲載されています。
 

 7月16日、17日に開催予定の第4回「ピンクドット沖縄」では、ゲイカップルの人前結婚式が行われ、市が証明書類を交付するそうです。
 この、今年ピンクドットで結婚式を挙げるゲイカップルのことが、6月27日の琉球新報に大きく載っていました。入眞地(いりまじ)順治さん(那覇市出身)と、安座間尚彦さん(宜野湾市出身)のお二人で、2011年に交際を始め、今年1月、大病を患った入眞地さんを安座間さんが献身的に支え、「これからの人生を共に歩みたい」と結婚を意識するようになったといいます。そして「悩んでいる当事者の勇気になり、LGBTへ理解のない人にも考えるきっかけにしてほしい」と、挙式を行うカップルを探していた主催者側に名乗りを上げたそうです。入眞地さんは「同性どうしが手をつないで歩いていても、東京や大阪ではあまり誰も気にしない。沖縄はまだ、周囲から理解のない視線を感じる」と語ります。また、「LGBTに限らず、障がい者や高齢者といったカテゴリー(分類)にとらわれず、互いを受け入れることが大切」とも。安座間さんも「年を取っても二人で幸せな暮らしを送りたい。そんな当たり前のことができる社会になってほしい」と語っていました。
 お二人の結婚式を実現するために、(ピンクドット的には予算がないため)クラウドファンディングが実施され、見事、目標金額を達成しました(支援や「いいね!」がたくさん…ジーンときます)
 7月17日のピンクドット沖縄で行われる、歴史的な「那覇市パートナーシップ登録」のスタートを記念するお二人の結婚式は、きっと、大勢の祝福を受け、素晴らしいものになると思います。

 那覇市では、まだ一度もレインボーパレードは行われていませんが、(東京プライドの代表だった)砂川秀樹さんが2010年に沖縄に帰ってから地道にLGBT活動を続け、シンガポールのピンクドットにヒントを得てピンクドット沖縄を開催し、(パームロイヤルNAHAの高倉さんのような)周囲のストレートの方たちをアライに変えていき、那覇市をも動かし、このような晴れがましい日を迎えられることになった、そのことに惜しみない拍手を贈りたいと思います。
 17日に行ける方はぜひ、祝福を!
 



同性カップルに証明書 那覇市、8日施行(琉球新報)
http://ryukyushimpo.jp/news/entry-311351.html

那覇市、同性カップルに証明書 8日から予約受け付け(沖縄タイムス)
https://www.okinawatimes.co.jp/article.php?id=176860

LGBT尊重へ新制度=トランスジェンダーも対象-那覇市(時事通信)
http://www.jiji.com/jc/article?k=2016070600696&g=soc

LGBT理解 契機に 7月、沖縄で「結婚式」(琉球新報)
http://ryukyushimpo.jp/news/entry-305634.html

同性カップル「結婚」認定 那覇市が11日から受け付け(琉球新報)
http://ryukyushimpo.jp/news/entry-311884.html

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