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性の多様性を無視した学習指導要領を変えるため、声を届けましょう

2016年09月30日

 今年3月、教科書に初めてLGBTという言葉が登場というニュースをお伝えしました。高校の教科書のうち、地理歴史や公民、家庭の3教科の教科書計31点に性的マイノリティや多様な家族についての記述があり、うち家庭の4点がLGBTを取り上げたというものです。
 そのニュースの中でもご紹介しましたが、現行の学習指導要領には「思春期になると、だれもが、遅かれ早かれ異性に惹かれる」という誤った(同性愛を無いものとした)記述しかありません。改定がなされないと、小中学校の教科書は「世の中には異性愛しか存在しません」のままになってしまいます。
 これを変えるための10年に一度のチャンスが訪れています。国が国民から広く意見を求めるパブリックコメントの募集が現在行われているのです。10月7日が締切です。
 
(以下、遠藤まめたさんのblog「力を貸してください*学習指導要領改訂のパブリックコメント」より)
 文部科学省では、学習指導要領の改訂にあたり9月9日(金)から10月7日(金)までパブリックコメントの募集をしています(詳細はこちら)。Web上で意見提出フォームから簡単に意見を送ることができます(匿名でも大丈夫です)。10分ほどあればどなたでも意見を届けることができます。メール、郵送、FAXもOKです。

 現行の学習指導要領では、LGBTなど多様な性の現状を踏まえた記載がされておらず、小中学校の教科書にも多様な性のあり方について説明がされていません。教科書にLGBTなどの多様な性について記載し、すべての子どもたちがおたがいの違いを肯定的に捉えられるようにするために、ぜひパブリックコメントをあなたの言葉で届けてください。

 また、現行の学習指導要領の問題点をまとめた「クラスに必ず1人いる子のこと、知ってますか?~セクシュアル・マイノリティの子どもたちを傷つける教科書の訂正を求めます~」という署名サイトもあります。

 学習指導要領の改訂は10年に一度のチャンス。ぜひ、変化を一緒に生み出してください。
 
○みなさんにできること
(1)パブリックコメントを提出する
(2)この学習指導要領をめぐる話題について、ブログやSNS、ウェブメディアなどのオンラインメディア、あるいはオフラインの口コミで周りに広める(#パブコメ書いた というハッシュタグをぜひご使用ください)
(3)マスコミ関係者の方は、LGBTなどの多様な性のあり方と教育現場をめぐる課題(子どもたちの孤立やいじめ防止など)について、ぜひ関心を持ってとりあげてください

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