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ジェイ・Zが、母親のカミングアウトに安堵の涙を流した時のことを初めて語りました

2018年04月05日

 ヒップホップ界の帝王と称され、ビヨンセの夫でもあるジェイ・Z。昨年夏にアルバム『4:44』を発表しましたが、その中に収録された「スマイル」という楽曲が大きな反響を呼びました。「4人の子どもがいるママはレズビアン/ずっと演技をしてきた女優だ/隠す代償は薬品だった/恥と痛みに耐えられなかったんだ/あなたが恋をして僕は喜びの涙を流した/彼でも彼女でもどっちでもいい」といった歌詞で、最後に母親本人が「怯えて暮らすこと、それがどんな人生か想像できる?」「世界は変わりつつあり、自由になると言われている。でも、あなたは本来の自分になることを恐れて生きている」「人生は短い。自由になるときなのよ」「あなたが愛している人を愛しなさい。人生には保証なんて何もないのだから。スマイル」と語っています(『4:44』は今年のグラミー賞最優秀アルバム賞にノミネートされました)

 そんなジェイ・Zが、『デヴィッド・レターマン: 今日のゲストは大スター』に出演し、母親のグロリア・カーターから女性を愛していることを告白された時のことを初めて公に語りました。
「子どもを守りたい一心で、自分を優先しないで生きる人生を想像してみてほしい。母は、子どもたちを守るために、子どもたちの恥にならないように、ずっと自分らしさを隠して生きなくてはいけなかったんだ。そんな母が俺の前に座り、『愛している人がいるの』と言ったんだよ。本気で泣いたよ。これは実話だよ。彼女がやっと自由になれたと思って、嬉しくて泣いたんだ」
「母がパートナーを愛していると初めて俺に言った時、『ある人を愛しているかもしれない』と言ったんだ。『かもしれない』だよ。この期に及んでまだ少し躊躇してた。『愛してる』じゃなくて、『愛しているかもしれない』だって。俺はただ泣いたね。嬉し泣きなんて信じていないタチなのに、なんなんだろうな」
 ジェイは母親のセクシュアリティについて知ってはいたものの、それまで親子間でそのことが話題に上ることはなく、昨年初めてこの会話をしたそうです。母親からのカミングアウトを受けた翌日、ジェイは「スマイル」を制作しました。「スマイル」のMVを観ると、子どもたちのことを第一に考え、本当のセクシュアリティを隠しながら生活し、夜中にこっそり泣いたりもしている母親の姿が描かれ、とても切なくなります。最後にグロリア・カーター本人が登場しています。

 40代後半の息子を持つ女性の勇気ある告白、そしてそれを支えようとするジェイ・Zの姿勢には、多くの賛辞が送られており、この「スマイル」は、4月12日にLAのビバリーヒルズで開催されるGLAADメディア賞授賞式で特別賞が贈られることが決定しているそうです。

 『デヴィッド・レターマン: 今日のゲストは大スター』は、人気TV司会者のデヴィッド・レターマンが今年1月からNetflixで始めたインタビュー形式のトーク番組で、第1回にバラク・オバマ元米大統領を迎えたことで話題になりました。第4回のゲストがジェイ・Zです。ジェイ・Zが出演した回はNetflixで4月6日から配信されるそうです。
 


ジェイ・Z、母親のカミングアウトに安堵の涙(BARKS)
https://www.barks.jp/news/?id=1000153679

ジェイ・Z、母にレズビアンだとカミングアウトされた時「嬉し泣きした」(FRONT ROW)
http://front-row.jp/_ct/17158144

ジェイ・Z、母親のカミングアウトを振り返る 「嬉しくて泣いた」(bmr)
http://bmr.jp/news/201149

ジェイ・Z、母のカミングアウトに涙…その理由が感動的(COSMOPLITAN)
https://www.cosmopolitan.com/jp/love/lgbt/a19679270/jay-z-mother-gloria-lesbian-come-out-story/

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