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サム・スミス&デミ・ロヴァートのコラボ曲「I’m Ready」のMVは、史上最高にファビュラスな「クィア・オリンピック」でした

2020年04月17日

 サム・スミス&デミ・ロヴァートがコラボ曲をリリース、TOKYO2020イメージのアートワークも公開のニュースでお伝えしていた「I’m Ready」のMVが本日、公開されました。ドラァグクイーンや「半女装」のマッチョダンサーが走ったり跳んだりレスリングしたりする、素晴らしくゲイテイストなビデオでした。

 「I’m Ready」は、今回初めてコラボを実現した実力派アーティスト(かつクィア・アーティスト)サム・スミス&デミ・ロヴァートの2人による最強ポップ・チューン。「私は、誰かに愛される心の準備ができている!」という力強いラヴ・アンセムで、鼓動を打つようなベースラインと感動的なギター・リフ、そして後半にかけてゴスペル隊による壮大なコーラスが加わり、MVのほうも、いろんな競技をやっているシーンからオリンピックで金メダルを獲るまでの高揚感が表現されていて、曲調に見事にシンクロしています。そしてこのMVがスゴいのは、登場するマッチョな男性ダンサーたちがみんなメイクしたりヒールをはいたりキラキラしたユニフォームだったりという「半女装」で、そんなゴージャス&セクシーなスタイルのままレスリングやったりプールに飛び込んだりするという、ゲイテイスト全開な演出だということです。なかでも100m走のスターティングのシーンなどは全員ドラァグクイーンで、『ルポールのドラァグレース』のヴァレンティナやジジ・グッディも出演しています。PRIDE.comは「これまで存在しえたMVのなかでも最高にクィアでスポーティでファビュラスなビデオ!」と絶賛しています。

 サムは最近、Apple Musicの人気DJ、ゼイン・ロウの番組でこの新曲について語っています。
「私は13から14の頃からデミ・ロヴァートの大ファンでした。当時は悲しいクィアな子どもとして彼女の曲を聴いてて、彼女の歌でなんとかやり過ごしていました。ほかの多くのクィアピープルと同様、彼女の歌に共感し、慰められていたのです。彼女は愛を創造するポップ・スターでした」
「私は本当にデミが好きで、何年後かに会えて、話ができて本当にうれしかった。そしてついに、彼女はスタジオにやってきて、レコーディングしてくれました。夢のような数日間でした。彼女は本当に強くて、繊細で、美しい人です。心から、彼女は私のスターだと思ってます」
 そして、サムは新曲のMVの映像のアイデアとして「ミュージカル・シアター」というインスピレーション
が湧いてきたと語りました。
「本気でポップな演出にすることを恥ずかしいとか思わず、競技にも参加したりしました。ダンスもしたし、レスリングもしたし、ドレスを着てヒールをはいて100m走もしました。このMVはクィア・オリンピックなのです」

 サム・スミスは、コロナ禍の現状に鑑み、5月1日発売予定だったアルバムを延期し、タイトルや中身も変更することを発表していましたが、そのコメントの中で「このような現状で戦っている方々に、愛とパワーを贈りたいです。この難しい状況の中、みんな一人ひとりが無事であることを願っています」と語っています。
 この最高にファビュラスな「クィア・オリンピック」は、サムのファン、世界中のLGBTだけでなく、落ち込みがちなたくさんの人々を元気づけ、ハッピーな気持ちにさせてくれる応援歌として愛されることでしょう。


サム・スミス「I’m Ready with Demi Lovato」

 

参考記事:
サム・スミス、歌姫デミ・ロヴァートとタッグを組んだニュー・シングル「I’m Ready」をミュージック・ビデオと共に解禁[動画あり]
https://www.tvgroove.com/?p=36511
Sam Smith and Demi Lovato Go for the Gold In Sporty 'I'm Ready' Music Video(ET online)
https://www.etonline.com/sam-smith-and-demi-lovato-go-for-the-gold-in-sporty-im-ready-music-video-145005
The Music Video for Sam Smith & Demi Lovato's New Track Is Basically the Queer Olympics(PRIDED.com)
https://www.pride.com/music/2020/4/16/sam-smith-demi-lovato-compete-queer-olympics-new-video

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