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台湾の同性婚がもうすぐ1周年、結婚した同性カップルは3553組に上っています

2020年05月03日

 台湾で同性婚がスタートしてからもうすぐ1年を迎えますが、これまでに婚姻届を出した同性カップルが3553組に上ることが明らかになりました。

 台湾では2017年に最高裁が同性婚を承認し、住民投票や国会での審議を経て昨年5月24日、同性婚を認める特別法が施行されました。初日だけで526組が結婚、翌日には台北の総統府前広場で「同婚宴」も開催され、2000人以上が祝杯を挙げました。
 内政部(内務省)が発表した最新の統計によると、3月末までに婚姻届を出した同性カップルは3553組に上ります。
 男女別の内訳は、女性カップルが2431組、男性カップルが1122組でした。
 居住地別では北部・新北市が722組で最多。以下、同・台北市(582組)、南部・高雄市(473組)、中部・台中市(423組)、北部・桃園市(347組)、南部・台南市(234組)と、行政院直轄6市が上位を占めた。上記6市以外で最も多かったのは、南部・屏東県の110組。北部・新竹市(85組)、同・新竹県(84組)、東部・花蓮県(84組)がこれに続いた。離島は澎湖、金門が各10組、馬祖は1組にとどまりました。
 ちなみに、離婚したカップルは188組(女性114組、男性74組)だったそうです。

 結婚には踏み切らず、パートナー登録にとどめているカップルが4月10日現在で2587組存在することも明らかになっています。
 同部の陳宗彦政務次長はパートナー登録について、家族の理解を得てから結婚したいと考える人も少なくないことから、この制度は当面保留するとしています。
 フランスでもPACS(民事連帯協約)という準結婚的なパートナーシップ制度があり(かなり結婚に近いものです)、異性カップル、同性カップルともに利用されています。結婚には責任も伴うため、先にカジュアルなパートナーシップを結んで、何年かつきあってみてから結婚するかどうかを決めるという方も多いようです。
 制度を選べるというのはとてもいいことですね。

 一方、台湾の同性婚特別法では、パートナーが外国籍の場合、相手の国も同性婚を認めていなければ結婚できない(つまり日本人は結婚できない)という制限が残っています。昨年、台湾での国際カップルの同性婚の権利を求め、当事者と同性婚団体が行政処分不服申立てを行っています。
 4月末、台湾の彼氏に会いに行くために頻繁に台湾に行っている日本のゲイの方が入国管理に怪しまれ…というストーリーのキャンペーン動画も発表され(俳優の福地祐介さんが主演)、すでに160万回以上再生されています。まるで短編映画のようなクオリティ。素晴らしいです。ぜひご覧ください。


 
 
 
参考記事:
台湾、同性婚件数3553組に 最多は新北市 合法化からもうすぐ1年(フォーカス台湾)
http://japan.cna.com.tw/news/asoc/202005020002.aspx

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