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福岡市植物園がレインボーカラーの花壇をつくり続ける理由とは?

2020年05月17日

 福岡市植物園では毎年5月、レインボーカラーの花壇をつくっています。今年は4月上旬から休園していたものの、「それでもレインボー花壇を楽しんでほしい」と、テレビ電話の背景画像などに使えるよう、画像を配布しているそうです。なぜこのようなレインボーカラーの花壇をつくり続けるのか?を複数のメディアが報じていますので、ご紹介します。

 福岡市植物園は2018年から、赤いペニチュア、オレンジや黄色のマリーゴールド、ブルーのサルビア、紫色のペチュニアなどで彩った6色のレインボー花壇を5月につくるようになりました。それは、5月17日のIDAHOBIT(国際反LGBTフォビアデー)を祝うためです。
 福岡を中心にLGBTの子どもや若者の支援に取り組む団体「FRENS」との共催で、レインボー花壇やパネル・メッセージ展などを実施しているそうです。
 植物園の担当者によると、「植物園では普段、なかなか人権や多様性について知る機会は少ない。しかし、植物の多様性を学ぶ場でもある植物園では、花を使って多様な性を考える『気づきの機会』を提供できるのでは」とレインボー花壇を始めたといいます。「(LGBTなどについて)知らない方も、来園し、レインボー花壇で気づきを持ってもらえれば」
 福岡市では2018年4月に同性パートナーシップ証明制度を導入しており、それもひとつのきっかけになったそうです。

 今年も同様のイベントを開く予定でしたが、残念ながら福岡市植物園は4月上旬から休園に入ったため、肝心の5月17日には花壇を見ていただくことはできませんでした。そこで、どうにか見てもらおうと考えた末、テレワークの増加に伴って利用が増えた「Zoom」などのテレビ会議システムで使用される背景画像として、花壇の画像を使ってもらおうということになりました。FRENSの小野アンリさんは「テレビ会議の際に使ってもらえれば、たくさんの人に見てもらえる。IDAHOBITについて考えるきっかけになるし(当事者ではなくても)LGBTのことを考えているという表明にもなる」と語ります。
(レインボー花壇の画像はこちらからダウンロードしていただけます)
 FRENSには、コロナ禍の影響で在宅時間が増えたLGBTの子どもや若者からの相談が増えているといいます。性的指向や性自認を親に隠していたり、家族から認められなかったりすることのつらさや「家族の絆」を強調するメッセージが社会で強まっていることのプレッシャーがあるそうです。小野さんは「性的マイノリティに関する30年間の社会の変化は、小さなきっかけの積み重ねだと思う。きれいな花の画像が多様な性について知るきっかけになれば」と語っています。
 
 なお、福岡市植物園は緊急事態宣言の解除で19日から再開し、花壇を実際に見ることができるようになるそうです。花壇の設置は7月上旬までです。担当者は「臨時休園が終わった再開後に、ソーシャルディスタンスを取りながら、楽しんでほしいです」と語っています。
 
 
 
参考記事:
ある植物園に毎年作られる“虹色“の花壇。込められた思いとは(BuzzFeed Japan)
https://www.buzzfeed.com/jp/sumirekotomita/rainbow-florwers-idaho-day
和みと多様性、zoomの背景に虹色花壇を 福岡のLGBT支援団体が提供(毎日新聞)
https://mainichi.jp/articles/20200516/k00/00m/040/119000c
テレビ会議の背景を花壇の虹色に LGBT国際デーで(朝日新聞)
https://www.asahi.com/articles/ASN5K5WBYN5GTIPE00Y.html

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