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ディズニー史上初の、ゲイが主人公のアニメ作品がリリースされました

2020年05月23日

 5月22日、ゲイが主人公の『Out』というピクサーの短編アニメが「Disney+(ディズニープラス)」でリリースされました。ディズニー作品では近年、LGBTのキャラクターが見られるようになってきましたが、ディズニー映画のアニメ作品でゲイが主役となったのは史上初です。
 
 5月21日、ディズニーの新しいストリーミングサービス「Disney+」で『Out』の予告編が発表されました。主人公のグレッグが、自分の家で、恋人のマヌエルと一緒に写った写真を見つめながら、勇気を出して両親にカムアウトしようと考えています。「ちゃんと目を見ながら言うんだ。『ママ、パパ、僕は…』」。とそのとき、ドアのベルが鳴りました。そこにいたのはママとパパ。「ギャッ!」と叫んだグレッグは、とっさに写真を隠し、愛犬もそれを手伝うのですが、ママがついに写真を…。


 アメリカのゲイサイト「Towleroad」によると、『Out』は、ディズニーで初めてゲイが主人公となった作品です。
 これは、近年のディズニー作品で(以前は同性愛的というか、グレーゾーンな描かれ方でしたが)LGBTがより「見える化」されるようになってきた流れに続くものです。2017年には、実写版映画『美女と野獣』で、ル・フウがディズニー映画史上初めて登場するLGBTのキャラクターであるとビル・コンドン監督が認め、同年のドラマ『アンディ・マック』にサイラスというゲイの少年が登場し(なお、サイラスを演じたジョシュア・ラッシュもカミングアウトしています)、また、『悪魔バスター☆スター・バタフライ(Star vs. The Forces of Evil)』では、ディズニーのアニメで初めて同性カップルのキスシーンが描かれました。そして、今年3月にアメリカで公開されたアニメーション作品『2分の1の魔法(Onward)』には、レズビアンのスペクターという警察官が登場し、彼女の恋人と娘のシーンが描かれました。ちなみにスペクターの声を担当したのは、オープンリー・レズビアンの俳優、リナ・ウェイスでした。

 ディズニー独自の動画配信サービス「Disney+」は、ディズニーやピクサー、マーベル作品などが見放題で、オリジナル作品も配信されます(「Disney DELUXE」とは違います)。日本では今年6月からサービスが開始されるのでは?と言われていましたが、はっきりとしたことはまだ発表されていません。『Out』が観られる日を楽しみに待ちましょう。
 なお、『2分の1の魔法』も、本当は3月から日本で公開されるはずでしたが、新型コロナウイルスの影響で公開が延期となっています。こちらも公開を楽しみに待ちましょう。

【追記】2020.6.19
 6/11から「ディズニープラス」が日本でもスタートしましたが、残念ながら『Out』はまだ入っていません。
 なので、もし『Out』が目的で「ディズニープラス」に加入してみようとかな、と思う方は、もう少し待ったほうがよいです(初月無料の期間が過ぎてしまうともったいないので…)
  

 
参考記事:
Disney Releases ‘Out,’ Featuring Its First Animated Gay Main Character(Towleroad)
https://www.towleroad.com/2020/05/disney-releases-out-featuring-its-first-animated-gay-main-character-watch/
Disney's New Animated Short Film Features Man Coming Out to His Family(PRIDE)
https://www.pride.com/tv/2020/5/21/disneys-new-animated-short-film-features-man-coming-out-his-family

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