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10/1発売の『BIG ISSUE』がレインボーカラー表紙のLGBT特集号になっています

2020年10月01日

 10/1から発売される『BIG ISSUE(ビッグイシュー)』No.392が、レインボーカラーの表紙のLGBT特集号になることが明らかになりました。

 英国発祥の『BIG ISSUE』は、ホームレス状態の人が路上で売る雑誌で、1冊450円で販売すると230円が販売者の収入になります(チャリティではなく、チャンスを提供する事業です)。街角でクリアファイルに『BIG ISSUE』をはさんで販売している方を見かけたことがある方もいらっしゃることでしょう。
 著名人のインタビュー(ちなみに過去にはマドンナやレディ・ガガも登場。385号はアダム・ランバートでした)や、様々な社会問題についての記事、暮らしの情報など、多彩な記事が掲載されています。
 そんな『BIG ISSUE』日本版の最新号の表紙は、レインボーカラーのデザイン。「アップデートしたい「LGBT」」という特集です。
 こんな内容だそうです。
 
 あなたは自分が、セクシュアリティをもつ当事者なんだと考えたことがありますか?
 セクシュアリティは4つの要素(法律上の性別、性自認、性表現、性的指向)に分けて考えると理解しやすい。11人に1人いるとも言われている「LGBT」を含むセクシュアルマイノリティ(性的少数者)。たとえば、レズビアンの人の「性自認」は女性で「性的指向」も女性。トランスジェンダーの人は「法律上の性別」と「性自認」が一致しない。4つの要素の濃淡によって、一人ひとりのセクシュアリティは多彩なグラデーションになる。
 性の多様性や法制度の改善について発信する神谷悠一さん(「LGBT法連合会」事務局長)、中西高大さん(セクシュアリティ分析サービス「anone,」開発者)、からたちはじめさん(漫画『ぼくは性別モラトリアム』著者)に話を聞いた。
 誰もが「性」の奥深さを理解し、彩りの豊かな、自由に生きられる社会にしたい。
公式サイトより)
 
 神谷悠一さんは『LGBTとハラスメント』の著者で、今年6月施行のパワハラ防止法で職場のSOGIハラやアウティングの防止策を講じることも義務化された件の立役者でもあります。
 レインボーカラーの表紙でLGBTを全面にフィーチャーした号は、おそらく初めてです。

 なお、紙媒体とは別に、オンライン版も運営されていて、こちらこちらのようなLGBT関連の記事がいろいろ掲載されています。
 
 最新号は路上での販売のみなのですが、その次の号が出ると、バックナンバーとして通販で買えるようになるそうです(買い方の詳細はこちら)。ちなみに『ボヘミアン・ラプソディ』に主演したラミ・マレックのフレディ・マーキュリーが表紙になっている351号は完売し、PDFで再販されているそうです。
 
『THE BIG ISSUE JAPAN』392号
2020年10月1日発売
450円


 ちなみに、こちらの記事でお伝えしたように、このコロナ禍で職を失ったり、住む場所を失ったりして、ホームレス状態になってしまったLGBTの方たちが避難できるシェルターを増やそうと呼びかけるクラウドファンディングが行われていましたが、この9月10日に終了し、目標の100万円を超えて、セカンドゴール200万円を達成、あと2部屋の増設が決まったそうです。よかったですね!

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