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例年通り開催された台湾同志遊行に約13万人が参加し、世界最大のパレードになりました

2020年10月31日

 台北中心部で10月31日、例年通り台湾同志遊行(Taiwan LGBT Pride)が開催され、約13万人が参加しました。コロナ禍以降、世界中でほとんどのパレードが中止(またはオンライン)になっているなか、リアル開催された世界最大のパレードとなりました。


 
 台湾は新型コロナウイルスの封じ込めに成功し(新規感染者が200日以上確認されておらず)、パレードのリアル開催が実現。今年奇跡的に開催された世界最大規模のプライドパレードとなりました。原則的に外国人観光客の訪問が禁止されていましたが、台湾全土から約13万人が参加し、いつもと変わらない盛り上がりを見せました。
 今年は出発地点にレインボー「スタートライン」も登場し、市政府前広場からスタートし、北コースと南コース(忠孝東路と信義路)に分かれ、元の地点に戻るコースを行進したそうです。



 27日には台北市がアジアで初めて、LGBTQの平等や差別との闘いにおいて優れた取組みを実践する都市で構成される「Rainbow Cities Network」に加入することを認められるというニュースがありました。

 30日には初めて、陸軍の合同結婚式に2組の同性カップルが参加しました。王翊少校(少佐)はレインボーフラッグを手に式に参加。王さんの両親も駆けつけました。王さんは「両親に向けられる目は私たちより厳しいと思う」と声を詰まらせ、両親に愛を伝えた上で、パートナーと手を取り合って末永く歩んでいけるよう願ったということです。
 
 31日のパレード当日には、米GoogleがGoogle Map上にパレードのルートをレインボーカラーで表示し、プライドを支援しました。
 米Google.orgはまた、世界70余の国・地域のLGBTQ支援団体に120万米ドル(約1億2500万円)以上を提供していますが、台湾のNGO「台湾同志諮詢熱線協会」も協賛を受けることができました。同協会に寄せられた資金は、LGBTQが直面する社会問題について討論するポッドキャスト番組の製作に当てられるほか、30日夜に台北市内で開催された「2020台湾トランスマーチ」の準備にも充てられたそうです。
 

 同性婚をはじめ様々なことが目覚ましい成果を挙げ、世界のLGBT先進国の仲間入りを果たした台湾。本当に素晴らしい(そしてうらやましい)ですね。毎年10万人もパレードに参加するようなコミュニティのパワー(意識の高さや熱さ)のおかげだと思います。
 台湾同志遊行の成功を心からお慶び申し上げます。
 来年こそは、また台湾のパレードに行けるようになるといいですね。



参考記事:
LGBTパレード、例年通り実施 新型コロナ封じ込め成功で―台湾(時事通信)
https://www.jiji.com/jc/article?k=2020103100432
軍結婚式、同性カップルが初参加 レインボー旗を手に地位向上願う/台湾(フォーカス台湾)
http://japan.cna.com.tw/search/202010300005.aspx?q=%E5%90%8C%E6%80%A7%E3%82%AB%E3%83%83%E3%83%97%E3%83%AB
グーグルマップ、台湾LGBTプライドのコースを表示 開催日の31日に(フォーカス台湾)
https://japan.cna.com.tw/news/asoc/202010290006.aspx
台湾LGBTパレード、感染対策成功で例年通り実施(AFP)
https://www.afpbb.com/articles/-/3313220?pid=22789197

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