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クマ好き必見!のゲイウエディングコメディ映画『天空の結婚式』が来年1月公開決定 

 イタリアのゲイカップルの結婚をめぐるドタバタを描いたコメディ作品としてオフ・ブロードウェイでロングラン上演された『My Big Gay Italian Wedding』を、『天空の城ラピュタ』のモデルとなった「チヴィタ・ディ・バニョレージョ」を舞台に映画化した『天空の結婚式』が、2021年1月22日に公開されることが決定しました。カップルの片方がたいへんセクシーなクマ系というところでも期待が高まります。

 公開された予告編は、アントニオが恋人のパオロにプロポーズするシーンで幕を開けます。結婚を決意した二人が直面する問題は、故郷に住む互いの親にゲイであることをカミングアウトし、了解を得ること。アントニオはパオロを連れて故郷の村「チヴィタ・ディ・バニョレージョ」へ帰省しますが、母・アンナには受け入れてもらえたものの、村長を務める父・ロベルトは「冗談だろ?」と一笑に付し、猛反対。アンナは「結婚を認めないなら離婚よ」とタンカを切り、息子たちのために最高の結婚式を計画する…というお話です。
(「Don't Leave Me This Way」のカバーがサントラに使われていて、素敵でした。この曲はゲイのシンガーソングライター、ジミー・ソマヴィルが歌って大ヒットした、80年代を代表するゲイアンセムの一つです)
 
 原作はアンソニー・J・ウィルキンソンが書いた『My Big Gay Italian Wedding』で、2003年にオフ・ブロードウェイで上演され、ロングランヒットを記録しました。ニューヨークだけでなく、英国やシドニー、香港などでも上演され、同性婚運動の支援や若者の自殺防止プログラムのチャリティとしてメジャーなセレブが出演協力したこともありました。欧米のゲイコミュニティに愛された作品だったのです。
 この舞台作品を、イタリアのコメディ映画監督アレッサンドロ・ジェノヴェージが2018年、イタリアで有名な俳優サルヴァトーレ・エスポジトを主演に迎え、『天空の城ラピュタ』のモデルともなった観光地「チヴィタ・ディ・バニョレージョ」をロケ地に選んで映画化したのが『Puoi Baciare Lo Sposo(You can kiss the groom)』です。イタリアで大ヒットを記録し、こうして日本でも公開されることになりました。

 イタリアでは2016年にシビルユニオンが成立しましたが、バチカンのお膝元でありカトリックの影響が強いイタリアでは、アントニオの父親のように同性カップルの結婚に強硬に反対する人もまだまだ多いようです。その辺りのリアリティも描かれていると思います。
 
 これまで日本で公開されたゲイの結婚をめぐる映画といえば、『ウエディング・バンケット』を思い浮かべる方もいらっしゃるかと思いますが、実は、すでに何百本もゲイ映画が上映されてきたなかで、そんなに多くはありません(映画版のSATCでもゲイ・ウエディングのシーンがありましたが、メインテーマではありません)。そういう意味で、この『天空の結婚式』は、ハッピーなゲイ・ウエディングをコメディとして見せてくれる、笑いあり涙ありの定番作品になりそうな気がします。
 主演がクマ系俳優っていうところもポイント高いです。BLの影響もあるかもしれませんが、世間では、男どうしの恋愛を描く作品といえば、細身で髪が長めな美青年というイメージが根強いと思います(逆に、短髪だったり髭だったりガチムチだったりするリアルなゲイのイメージは排除されがちです→例えばこちら)。そういう世間の「偏見」や「ベアフォビア」が払拭され、ありのままの私たちの姿が受容されるようになるきっかけになるといいな、と思います。


 
天空の結婚式
原題:Puoi Baciare Lo Sposo(You can kiss the groom)
2018年/イタリア/90分/監督:アレッサンドロ・ジェノヴェージ/出演:ディエゴ・アバタントゥオーノ、モニカ・グェリトーレ、サルヴァトーレ・エスポジト、クリスティアーノ・カッカモほか
2021年1月22日(金)より YEBISU GARDEN CINEMA、新宿シネマカリテほか全国順次公開


参考記事:
同性のカップルをめぐる結婚大騒動『天空の結婚式』2021年1月公開決定 予告編&ポスターも(リアルサウンド)
https://realsound.jp/movie/2020/11/post-649178.html

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