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伊賀市のゲイカップルが伊賀焼陶芸家とのコラボで湯飲み「虹焼」を制作、伊賀組紐メーカーとのコラボ「虹紐」はふるさと納税の返礼品にも

 全国で3番目に同性パートナーシップ証明制度を実現した伊賀市に移り住み、三重県での同性パートナーシップ証明制度実現にも貢献した加納克典さん&嶋田全宏さんのゲイカップルが、伊賀焼の陶芸家ら移住者仲間のアライの方たちとのコラボでレインボーカラーの湯飲み茶碗「虹焼(にじやき)」を制作しました。これは伊賀の伝統産業×レインボーカラーのプロジェクトの第2弾で、第1弾である伊賀組紐メーカーとのコラボ作「虹紐(にじひも)」は、すでにふるさと納税の返礼品にもなっているそうです。加納さんと嶋田さんは「虹焼や虹紐でLGBTQを身近に感じてもらいたいし、当事者も身近に理解・支援してくれる協力者がいると知ってもらいたい」と語ります。

 2016年に大阪から伊賀市に移住し、農業をしながら「僕らの移住生活」というサイトを立ち上げ、講演会に呼ばれたりなどもしてきた(来年1月の明石市「LGBTQ+フレンドリープロジェクト」キックオフイベントにも出演するそう)加納さん&嶋田さんカップルは12月3日、伊賀市役所で「虹焼」の記者会見を開きました。
 「虹焼」は高さ8cm、直径7cmの湯飲み茶碗で、6色のレインボーカラーが顔料でリング状に施されています。加納さんの発案で、伊賀市への移住者で市内に伊賀焼の工房を開いている雲林院康成さんが湯飲みのデザインと作陶を引き受け、ほかにも男女3人の移住者仲間の方たちがパッケージやロゴマークのデザイン、PR動画の制作などで協力してくださったそうです。プロジェクトは今年1月に動き出し、11月に完成しました。今後、レインボーカラー以外の色や、マグカップなど、種類が増える可能性もあるそうです。

 虹焼オフィシャルサイトでは、このように説明されています。
「僕らが住んでいる伊賀市では行政が中心となって積極的にALLY(アライ)の取組みを進めています。
 僕らゲイカップルはこのような取組みがある伊賀市で農業をやりながら暮らしています。地域の人達は僕らがゲイカップルと知ったうえで仲良く親切に接してくれて、自分らしくありのままに生活できています。僕らは良き理解者に囲まれてすごく恵まれているなと日々感じています。
 そんな僕らが地元の産業と結びついて伊賀や伊賀の産業を活性化できる何かができないかなと考えていた時に、伝統的工芸品伊賀焼とコラボしてレインボーカラーの伊賀焼を作れないかなと思うようになりました。でも、僕らは陶芸ができないし、デザインもできないのでこのアイデアを実現することを諦めかけていましたが、自分達だけでするのではなくみんなで協力してできないかなと思い付きました。
 僕らがお願いできるのは地域の人や家族、そして移住者の友人ですが、今回は移住者の友人たちにお願いしてみることになりました。僕らのレインボーカラーの伊賀焼をつくりたいという壮大な構想を説明して共感してくれた移住者の仲間達と僕ら6人で虹焼プロジェクトを開始しました」


 実は伊賀の伝統産業×レインボーカラーのプロジェクトはこれが第2弾で、第1弾は、市内の伊賀組紐メーカー「糸伍(いとご)」とのコラボで製作した「虹紐」です。糸伍の社長さんから、もっとLGBTQへの理解・支援を呼びかける(啓発していく)ために何か協力できないかと申し出があり、約1年前に製作されたものです。ブレスレットやキーホルダーなど、何種類かの作品があり、レインボーカラーだけでなくトランスジェンダーカラーもあります。ケーキ屋の店長さんがパッケージをデザインしてくれたり、伊賀焼陶芸家の方の器が虹紐の展示皿として使われていたり、「たくさんの想いが詰まっています」(詳細はこちら
 実はこの「虹紐」、伊賀市公認のふるさと納税返礼品に指定されています(スゴくないですか? LGBTQ発信の返礼品としてはおそらく日本初だと思います)。素敵!と思った方、まだ今年のふるさと納税先を決めていない方、ご寄付をご検討してみてはいかがでしょうか。
 
伊賀組紐 虹紐ネームストラップ [№5831-0341](ふるさとチョイス)
https://www.furusato-tax.jp/product/detail/24216/4847207
伊賀組紐 虹紐ブレスレット・キーホルダーセット【黒フチ】 [№5831-0391](ふるさとチョイス)
https://www.furusato-tax.jp/product/detail/24216/4866807
伊賀組紐 虹紐ネームストラップ(楽天ふるさと納税)
https://item.rakuten.co.jp/f242161-iga/58310341/
伊賀組紐 虹紐ブレスレット・キーホルダーセット【黒フチ】(楽天ふるさと納税)
https://item.rakuten.co.jp/f242161-iga/58310391/

 

 ちなみに、伝統工芸×レインボーカラー(LGBTQ)の試み自体は5年ほど前から始まっていて、京都の和蝋燭や、京念珠とのコラボ作品が制作されてきました。2016年には京都伝統産業ふれあい館がレインボーカラーの作品を展示していました。これらは、ホテルグランヴィア京都やエフネスというアライ企業が携わって実現してきたものです。
 

参考記事:
同性カップルら移住仲間が湯飲み制作 「虹焼」でLGBT身近に 「市と産業の活性化に」(毎日新聞)
https://mainichi.jp/articles/20201215/ddl/k24/040/233000c
LGBTを伊賀焼で象徴 当事者の加納さん発案(中日新聞)
https://www.chunichi.co.jp/article/165282

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