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レインボー国勢調査プロジェクト9団体が総務省に要望書を提出しました

2020年08月25日

 一般社団法人「Marriage For All Japan —結婚の自由をすべての人に」(以下、MFAJ)と共同発起団体8団体による「レインボー国勢調査プロジェクト」は、国勢調査において同性カップルの集計・発表を実現することを国に求め、8月25日、LGBT議連の牧島かれん衆議院議員に同席していただき、総務省政務官の斎藤洋明衆議院議員を訪問し、総務大臣高市早苗氏宛の要望書を提出しました。

 レインボー国勢調査プロジェクト9団体が国会の超党派LGBT議連に要望書を提出のニュースでもお伝えしたように、一般社団法人「Marriage For All Japan —結婚の自由をすべての人に」(以下、MFAJ)と共同発起団体8団体は「レインボー国勢調査プロジェクト」を発足させ、国勢調査において同性カップルの集計・発表を実現することを国に求め、活動を始めました。
 国会の超党派LGBT議連への要望書提出に続き、8月25日、「自治体にパートナーシップ制度を求める会」事務局のTAKACOさん、「同性パートナーシップ・ネット」代表代理の永野靖さん、運営委員の上田真純さん、認定NPO法人「ぷれいす東京」事務局の大槻知子さん、一般社団法人「Marriage For All Japan – 結婚の自由をすべての人に」共同代表 寺原真希子さん、理事の松中権さん、インターンの市丸愛佳さんが、「LGBTに関する課題を考える議員連盟」事務局次長の牧島かれん衆議院議員にご同席いただき、総務省政務官の斎藤洋明衆議院議員のもとを訪ね、要望書を提出しました。
 
 総務省政務官・斎藤洋明衆議院議員からは「統計調査は国民の実態を知り、政策決定をする、そのベースとなるもの。統計がないから、という理由だと循環論法になってしまう。超党派議連から総務省に提案をいただけるのはありがたい。政治の力で動かしていただきたい。不平等を正すために、実態を把握するのは必要なこと」とのコメントをいただけました。
 また、同席してくださった「LGBTに関する課題を考える議員連盟」事務局次長・牧島かれん衆議院議員からは「​LGBTQ当事者のことを、国として丁寧に把握する必要がある。私たちが出会っているのは、ごく少数。声をあげられない方がたくさん存在している。その方々が国勢調査でメッセージを届けたいなら、ぜひ、受け止めて欲しいと思っています」とのコメントをいただけました。

 なお、本日のお昼頃に、高市早苗総務相が(この要望書の提出を踏まえて)記者会見で「わが国の婚姻関係は異性間に限定されており、区別する必要がある」「今後の法制度の在り方を踏まえ検討すべき課題だ」と述べた、との報道がありました。「検討すべき課題」とのお言葉には前向きな姿勢も感じられます。異性婚と「区別」して集計・公表することは十分可能だと考えられますので、ぜひ、10年後ではなく、今期で実現していただければと願うものです。

(以下、プレスリリースより) 
訪問先:
総 務 省 :総務大臣政務官 斎藤洋明 氏
LGBTに関する課題を考える議員連盟事務局次長 牧島かれん衆議院議員
 
要望書の提出先:
総務大臣 高市早苗 殿
総務大臣政務官 斎藤洋明 殿

要望書概要
要請の趣旨は下記の通りとなります。

1 国勢調査にて、長くエラー扱い、あるいは「他の親族との同居世帯」として集計されてきた同居同性カップルを、実体通りに集計し、同性カップル世帯数として発表して下さい。

2 未届けでも婚姻と回答・集計される、男女の内縁・事実婚のカップルと同等に、二人の性別が「同性」、続き柄が「世帯主の配偶者」と回答した世帯を、同性カップル世帯として集計し発表して下さい。

3 来る2020年(令和2年)の国勢調査だけでなく、近年2010年頃からのデータも同様に集計して、これらの数値も合わせて、発表して下さい。

※要望書の詳細はこちらの記事のいちばん下にある「参考資料ファイル」をご覧ください。
※8月20日に馳議員に提出した要望と同様の内容になります。
 
 


 なお、レインボー国勢調査プロジェクトでは、8月30日にオンライン学習会を開催するそうです。
「2020年は国勢調査の実施年です。前回(2015年)、前々回(2010年)の国勢調査の際も、同性カップルを集計して欲しいという声は上がっていましたが、今回も、現在のところ、同性カップルは、記載ミスとされるか、されなくても、おじ、おば、いとこなどのように「他の親族」に分類されることになっています。同性カップルの存在がこれ以上、国の調査で無視されることがないよう、各個人ができることを考え、実行に移していくために、統計や国勢調査の専門家を招いて、国勢調査の概要や同性カップルはどう回答すればいいのかについて学び、同性カップルを集計させるためにはどうしたらよいかを考える会を開催します」
 
レインボー国勢調査「同性カップルを無視せず数えてほしい!」オンライン学習会
日時:2020年8月30日(日)13時~14時30分 
オンライン会議システム(ZOOM)を使用
スピーカー:
・岩本健良(いわもと・たけよし)金沢大学准教授
・釜野さおり(かまの・さおり)国立社会保障・人口問題研究所人口動向研究部第2室長
・池田宏(いけだ・ひろし)共同発起団体 同性パートナーシップ・ネット共同代表
・マリッジフォーオールジャパンメンバー
対象:国勢調査で同性カップルが集計されることを望む方でしたら、どなたでも参加できます
参加方法:参加フォームよりお申込みください ※申込みが必要です。事前に質問も受け付けています。
主催:一般社団法人Marriage For All Japan – 結婚の自由をすべての人に
 

参考記事:
国勢調査100周年を前に、LGBTQ9団体が共同発起で総務省に提言書を提出
https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000008.000054117.html

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