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同性カップルもOKな「おためし同棲」サービスが展開中

2020年09月15日

 マンスリーマンションを活用した同性カップルもOKな「おためし同棲」のサービスが展開中です。敷金や礼金などが不要で、保証人も不要、ゲイカップルが直面しがちなハードルがほとんどない、スグレモノ物件です。


 「おためし同棲」は同棲に特化したサービスです。通常、一緒に住もうとすると、敷金、礼金、仲介手数料、家具家電、引っ越し費用など大きな費用がかかりますし、それぞれ保証人が必要だったり、2年契約などの縛りもあり、同棲を始めるのも解消するのもハードルが高い現状がありました。こうしたハードルを極力下げて、手軽に同棲を試せるサービスとして始めたのが「おためし同棲」です。家具家電付きのマンスリーマンションを利用するので、1ヵ月から手軽に利用でき、しかも連帯保証人や敷金・礼金・仲介手数料が不要です。初めから「LGBTなど通常の不動産契約で難色を示される場合があるようなカップルも契約できます」と謳われているのも特徴です。
 
 男性どうしで同棲しようとする場合、これまで、「部屋を汚されるのではないか」「何か危険なことを企んでいるのではないか」などの偏見で断られたり、ゲイであると伝えると理解のない大家さんから拒否られるということもあり、なかなか物件が見つからず、困るケースもありました。
(LGBTのための不動産屋屋「IRIS」ができたり、SUUMOがLGBTフレンドリー物件の検索サービスを始めたりというのも、そうした困り事を解消するためでした)
 首尾よく物件が見つかったとしても、多くの物件は連帯保証人が必要なため、それぞれの親に保証人になってもらうようお願いする必要がありました。親にカミングアウトしていない人の場合、「友達とルームシェアするんだ」と言うことになるでしょうが、相手はどういう関係なのか、信頼できる人なのか、と根掘り葉掘り聞かれたり、そんなことしてたらいつまで経っても結婚できないぞ、などと言われたりするかもしれません(もちろん、何も言われず、OKになることもあります)。そういう意味で、ゲイカップルにとって、親に保証人になってもらうことは一つのハードルだったと言えます。
 コスパがよいというだけでなく、ゲイカップルがお部屋を借りる時に直面しがちな保証人の問題をクリアできるというのは、メリットだと言えそうです。
 
 ここで「ゲイのつきあいは長続きしない」などと言うつもりは毛頭ないのですが、なかには、つきあってみたもののうまくいかず、短期間で別れてしまうということもあるでしょうから、そういう意味でも、「おためし同棲」はいいサービスなのではないかと。男女のカップルでも、同棲してみて初めて本性が見えてきた、とか、結婚して相手の態度がガラリと変わった、など、一緒に暮らすことで見えてくるものがあるというのは真実で、それはきっと、同性カップルにも当てはまることです。
 学生さんなど敷金・礼金などの多額の費用を負担するのが難しいような方も、このサービスなら手軽に利用できそうです。
 
 金額について言うと、「おためし同棲」の都内最安同棲プランは、高田馬場駅から徒歩10分、下落合駅から徒歩5分の1K物件で、1ヵ月6万5000円〜だそう(二人で割るとめっちゃ安い! しかも馬場なら二丁目にもチャリで行けます)。1万5000円から始められる「1週間同棲」も提供されているそうです。
 
 エリアで見ると、高田馬場エリアだけでなく、秋葉原エリア、幡ヶ谷、恵比寿、要町、駒込などにもあるそうです。また、東京だけでなく、大阪、名古屋、札幌、福岡、那覇にも物件があるようです(物件の一覧はこちら

 初めは「おためし同棲」を利用して、一緒に住んでみて、この人なら大丈夫、この先ずっと一緒に暮らしたいと思えたら、改めて(上記のIRISなどを利用して)長く住むためのお部屋を見つけたらよいのではないでしょうか。今では共同で住宅ローンを組むことも可能になっています。そういう選択肢が増えたのは、実に素晴らしいことですね。
 


参考記事:
1カ月限定の「おためし同棲」が話題…同棲特化の物件紹介サービスは“コロナ破局”も関係?(FNN)
https://www.fnn.jp/articles/-/75760
日本初の同棲特化サービス「おためし同棲」で秋葉原エリアスタート <マンスリーマンション/初期費用なし>(PR TIMES)
https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000295.000022329.html
「おためし同棲」、秋葉原エリア物件取り扱い始まる(アキバ経済新聞)
https://akiba.keizai.biz/headline/4640/

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