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東京都南新宿検査・相談室が3/6、新宿東口に移転することになりました

 東京のHIV検査の中心的な施設「東京都南新宿検査・相談室」が3月6日、新宿駅東口(大久保公園の辺り)に移転し、名称も「東京都新宿東口検査・相談室」となるそうです。

 こちらに南新宿検査・相談室が1993年に設立された経緯が書かれています。
 1992年頃、外国人女性のHIV感染が社会問題として大きくクローズアップされ、HIV検査の件数が急激に増加しました。東京都は、それまで保健所で行なっていた相談だけでは対応できないと考え、大規模なHIV予防啓発キャンペーンを行なうことにし、その一環として、1ヵ月間の夜間HIV相談電話を開設することが決まりましたが、行政が夜間業務を行う難しさなどがあり、すでに民間活動として電話相談実績があったNPOに事業の運営が委託されました。この夜間電話相談は、予想以上に大きな反響があり、東京都は、夜間の相談電話のニーズが多いことを認識するとともに、夜間に検査を受け、病院に行けるようにしなければ、HIVの啓発や感染予防につながらず、感染者の増加を抑えることができなくなるという危機感も持ちました。
 こうしたことから東京都は翌年、HIVに特化した相談窓口と常設の検査施設である「南新宿検査・相談室」を開設したのです。平日の夜間に常設で検査・相談が受けられる機関は、全国でもここだけでした。
 
 東京にお住まいの方々はきっと、新宿駅南口を出て、甲州街道を渡って、あの場所でHIV検査を受けたことが何度もあるのではないでしょうか。結果が出るまで2週間待たなければいけない不安や先生から結果を聞くときの緊張感をリアルに思い出す方、あの待合室で流れているぷれいす東京の方などが登場するビデオになんとなく親近感を覚えた方などもいらっしゃるかもしれません。
 2000年代前半にイベントなどで「エスムラルダの検査なんて怖くない」という映像をご覧になったことがある方もいらっしゃるかと思いますが、そういう撮影にも快く協力してくれる懐の深さもありました。
 そんな、二丁目コミュニティとも縁がある、思い出が染み付いた場所でもありました。なんとなく寂しく感じたり、感謝の気持ちを表明したいという方もいらっしゃるのではないでしょうか。

 現在の南新宿検査・相談室のご利用は3月2日(火)までとなります。3〜5日はお休みで、6日(土)から新しい「東京都新宿東口検査・相談室」をご利用いただきます。場所は新宿駅というよりも新大久保駅や西武新宿駅に近い所です。移転後、どんな様子かを改めてお伝えしたいと思います。

東京都新宿東口検査・相談室
3月6日(土)オープン
場所:東京都新宿区歌舞伎町2-46-3 SIL新宿ビル2階
検査の予約:こちらからどうぞ



 
 なお、昨年9月、HIV検査が前年の約4分の1に激減したというニュースをお伝えしました。コロナ禍の影響で、2020年4~6月のHIV検査件数が前年同期の約4分の1に減少したこと、検査を受ける人がそんなに減ったにもかかわらず、発症してわかる人は前年より増えたことが明らかになりました。検査を受ける機会が全体的に減ってしまったことで、早期発見につながる方が少なくなっている状況です。
 東京都でもこの傾向が見られます。1月28日配信の東京都エイズ通信によると、2020年の1年間の東京都での新規HIV感染者報告数は302名(前年より32名減)、エイズ患者報告数は79名(前年より2名増)でした。
 コロナ禍の緊急事態だからと言ってHIVが活動を待ってくれるわけではありません。この時期に発症してわかるというのは、さまざまなリスクもあるのではないでしょうか…。ですから、定期的に検査を受けること、早めにわかって治療に向かうことがとても大切です。

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