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バイデン大統領が今度は、教育現場でのジェンダー平等やLGBTQ支援の保証を求める大統領令に署名しました

2021年03月09日

 バイデン米大統領は国際女性デーに当たる3月8日、ジェンダー平等やLGBTQ差別解消に向けた2つの大統領令に署名しました。

 1つは、米国と世界の女性の権利の向上に力を入れるとして、ジェンダー平等を推し進める新たな組織、ジェンダー政策協議会をホワイトハウス内に設置するものです。協議会は各省庁の施策をジェンダーの観点から点検し評価、政策を提案する。今後、政府横断的なジェンダー推進計画を策定し、目標達成の進捗を大統領に報告することになるといいます。
 
 2つめは、すべての児童・生徒に性別、性的指向、性自認に基づく差別(つまり、女性やLGBTQへの差別)をなくすような教育環境を保証することを教育省に求めるものです。この大統領令は、「自身をレズビアン、ゲイ、バイセクシュアル、トランスジェンダー、クィアと自認している生徒たちがセクシュアルハラスメントや性暴力を受けやすいことが明らかになっている」ことを強調し、また、人種、障害の有無、国籍などとのインターセクショナルな差別にも言及しているそうです(素晴らしいですね!)
 そして、教育長官に対し、教育現場で採用されている性差別に関する規則や指針を100日以内に見直した上で、不適切なものを是正するよう指示しているそうです。

 
 バイデン大統領は先日、LGBTQ差別を禁止する「イクオリティ・アクト(平等法)」を速やかに下院で通しましたが、その直後から、この教育環境のテーマに取り組んでいたそうです。
 
 また、バイデン大統領は最近、LGBTQの社会的課題についてのアドバイザーとして、レジー・グリアを大統領上級顧問を起用しました。レジー・グリアはオープンリー・ゲイの活動家で、政治家などLGBTQのリーダーを養成し、立候補者を支援する団体「Victory Institute」のディレクターをしていましたが、昨年3月からバイデン氏の選挙キャンペーンに参加していました。新しい職では、バイデン大統領の「米史上最もLGBTQインクルーシブな政権になる」というビジョンを手助けすることになります。
 



参考記事:
<声をつないで>米政府、ジェンダー政策協議会を設置へ 男女共同参画を推進(毎日新聞)
https://mainichi.jp/articles/20210308/k00/00m/030/200000c
バイデン大統領 女性の権利向上など目的の大統領令に署名(NHK)
https://www3.nhk.or.jp/news/html/20210309/k10012904891000.html
バイデン氏、女性の地位向上へ大統領令 教育現場などの差別撲滅目指す(時事通信)
https://www.jiji.com/jc/article?k=2021030900788
Joe Biden stays true to his word by appointing senior advisor on LGBT+ issues(Pink News)
https://www.pinknews.co.uk/2021/03/04/joe-biden-white-house-senior-advisor-lgbt-reggie-greer-victory-institute/
Joe Biden announces new gender policy council to ‘aggressively protect’ women’s and LGBT+ rights(Pink News)
https://www.pinknews.co.uk/2021/03/08/joe-biden-gender-policy-council-womens-lgbt-rights/

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