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来年度から高校の公共や家庭科の教科書に「LGBT」「SOGIハラ」「パートナーシップ制度」などが掲載されることになりました

2021年03月30日

 文部科学省は30日、2022年度から主に高校1、2年生が使用する教科書の検定結果を公表しました。LGBTQ(性的マイノリティ)については、公共や家庭科、保健体育のほぼすべての教科書で取り上げられ、同性パートナーシップ証明制度や同性婚、SOGIハラに触れた記述も見られることが明らかになりました。

 
 公共では、性の多様性や権利保障の観点から、「LGBT」や「SOGI」が紹介されました。
 帝国書院は「悪気なく口にした会話が性的指向や性自認に関わるハラスメント(SOGIハラ)に直結する場合もある」と記述、「差別的な言動や呼び方をしたり、あざ笑ったりする」などを例として挙げていました。
 また、欧州各国を中心に認められている同性婚について、日本でも法的に認めるべきかを考えさせるページも設けていました。

 家庭基礎では、家族の在り方が多様化している現状を紹介するページが目立ちました。教育図書は、同性カップルを公的に認める「パートナーシップ制度」について、「日本の26の自治体で導入されている」と記述(実際は100に達してますけども…)。スウェーデンなど他国の事実婚の制度にも触れていました。
 
 文部科学省の担当者は「LGBTの記述が充実してきている印象だ。学習指導要領には書いていないが、世の中の情勢を踏まえているのでは」と話しているそうです。 

 
 この4月からの新年度は、中学の道徳、国語、歴史、公民、家庭、美術、保健体育という6科目の教科書で「性の多様性」についての記述が大幅に増えることになっています(詳細はこちら
 学習指導要領にも早くLGBT(性の多様性)について盛り込まれるようになることが望まれます。


参考記事:
LGBT、公共や家庭で パートナーシップ制度も 教科書検定(時事通信)
https://www.jiji.com/jc/article?k=2021033000821

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