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GYAO!でクィア映画の名作がたくさん無料配信されています

2021年04月24日

 4月25日(現地時間)にアカデミー賞授賞式が開催されますが、これに関連して現在、GYAO!で『ムーンライト』や『イミテーション・ゲーム』、『ナチュラル・ウーマン』といったアカデミー賞を受賞したクィア映画が無料配信中です。26日からは『君の名前で僕を呼んで』も配信されます。いずれも話題作でしたので、すでにご覧になっている方も多いかと思いますが、もしまだ観ていない作品があれば、この機会にぜひ!
 

4月9日〜5月8日 
ナチュラルウーマン

 第90回アカデミー賞授賞式で92ヵ国からエントリーがあったなかから見事、外国語映画賞に輝いた作品で、トランスジェンダー俳優が演じたトランスジェンダー作品として史上初めてオスカーを獲得した『ナチュラルウーマン』が、GYAO!で無料配信されます。2017年のベルリン国際映画祭テディ賞(最優秀クィア映画賞)、米『ハリウッド・レポーター』誌が選ぶ「2017年のLGBT映画ベスト10」第2位などにも輝いています。(レビューはこちら
<あらすじ>
チリの首都・サンチアゴでウェイトレスをしながらナイトクラブのシンガーとしてステージにも立っているトランス女性のマリーナは、歳の離れた恋人オルランドと愛犬といっしょに幸せに暮らしている。オルランドがマリーナの誕生日を祝ってくれた夜、急に頭が痛いと言い、病院に運ぶも、手当の甲斐なく、亡くなってしまう。最愛の恋人の死に直面し、悲しみに暮れる間もなく、マリーナは警察の理不尽な取調べを受け、遺族から容赦ない侮辱を浴びせられる。しかし、彼女はへこたれなかった…。

『ナチュラルウーマン』Una Mujer Fantastica
2017年/チリ・ドイツ・スペイン・アメリカ合作/監督:セバスティアン・レリオ/出演:ダニエラ・ベガ、フランシスコ・レジェス、ルイス・ニェッコほか




4月20日〜5月10日
イミテーション・ゲーム/エニグマと天才数学者の秘密

 「コンピュータの父」であり第二次大戦の英雄であったアラン・チューリングの天才と、ゲイを許さなかった時代ゆえの悲劇を描ききった感動的な作品です。ベネディクト・カンバーバッチが主演したことでも話題になりました。(レビューはこちら
<あらすじ>
第二次世界大戦時、ドイツ軍が誇った世界最強の暗号<エニグマ>。世界の運命は、解読不可能と言われた暗号に挑んだ、一人の天才数学者アラン・チューリングに託された。英国政府が50年以上隠し続けた、一人の天才の真実の物語。時代に翻弄された男の秘密と数奇な人生とは…?

『イミテーション・ゲーム/エニグマと天才数学者の秘密』 
2014年/アメリカ、イギリス/配給:ギャガ/監督:モルテン・ティルドゥム/原作:アンドリュー・ホッジス『Alan Turing: The Enigma』/脚本・製作総指揮:グレアム・ムーア/出演:ベネディクト・カンバーバッチ、キーラ・ナイトレイ、マシュー・グード、マーク・ストロング、チャールズ・ダンス、アレン・リーチ、マシュー・ビアード、ロリー・キニアほか




4月23日〜5月13日
ムーンライト

 月明かりの下で青く光る愛のかけらは、本当に儚く、一瞬の夢のような出来事で…美しくも切ない男どうしの純粋な恋の物語であり、同時に、静かな怒りを感じさせる名作『ムーンライト』。あの『ブロークバック・マウンテン』も獲れなかったアカデミー作品賞を、ついに獲得した、記念碑的作品です。(レビューはこちら
<あらすじ>
マイアミの貧困地域で暮らす内気な少年シャロンは、学校ではいじめられ、家庭では麻薬常習者の母親からネグレクトされていた。そんなシャロンに優しく接してくれるのは、近所に住む麻薬ディーラーのフアン夫妻と、唯一の友達であるケヴィンだけだった。高校生になったシャロンは、ケヴィンに対して友情以上の思いを抱くようになるが…。

『ムーンライト』 
2016年/アメリカ/監督:バリー・ジェンキンス/製作総指揮:ブラッド・ピット/出演:トレヴァンテ・ローズ、アシュトン・サンダース、アレックス・R・ヒバート、マハーシャラ・アリ、ナオミ・ハリス、アンドレ・ホランド、ジャネール・モネイ、ジャハール・ジェロームほか
 



4月26日〜5月16日 
君の名前で僕を呼んで

 『モーリス』のジェームズ・アイボリーが脚本を執筆し、見事にアカデミー賞に輝いた『君の名前で僕を呼んで』。一見、『モーリス』や『アナザー・カントリー』のような美青年たちを主人公とした「お耽美」ゲイ映画の系譜に位置づけられるような作品、若いイケメンたちがバカンスで一夏の恋(アバンチュール)を楽しむセクシーな作品、というふうに見えるのですが(その通りなのですが)、それだけにとどまらない、ものすごく知的で、極めて芸術性の高い、奥の深い作品でした。もしかしたら男どうしの愛というものへの見方(概念)が変わるかもしれません。(レビューはこちら
<あらすじ>
1983年。17歳のエリオは今年も、両親とともに、北イタリアの避暑地にあるヴィラ(別荘)で夏休みを過ごしている。父親は大学教授で、古代ギリシャ・ローマの美術史を教えている。ヴィラには毎年、教授の教え子が1人、研究の手伝いを兼ねてやってくる。今年は容姿端麗なオリヴァーという大学院生だ。背が高く、快活で知的な好青年・オリヴァーに女性たちは夢中になる一方、エリオは「なんとなく横柄そう」とけなす。みんながバレーボールに興じているとき、オリヴァーはさりげなくエリオの体に触れる。ギターでバッハを弾いているエリオにアンコールをお願いし、エリオは同じ曲をピアノで弾いてみせる。二人は一緒に自転車で街に出かけ、買い物をしたり、プールで泳いだり、二人の時間を過ごすようになる。そして…

『君の名前で僕を呼んで』Call me by your name
2017年/イタリア・フランス・ブラジル・アメリカ合作/監督:ルカ・グァダニーノ/出演:アーミー・ハマー、ティモシー・シャラメ、マイケル・スタールバーグほか



 ちなみに今回のGYAO!の企画は、アカデミー賞授賞式に合わせて過去のアカデミー賞受賞作を集めたもので、本当に名作がたくさんラインナップされています(ベスト・オブ・ベスト的な趣です)。上記のクィア作品以外にも、『ひまわり』、フェリーニの『』や『8 1/2』、『バベットの晩餐会』、『バグダッド・カフェ ニュー・ディレクターズ・カット版』、『愛を読むひと』、『バベル』、『さざなみ』、『ラ・ラ・ランド』あたりもオススメです! このGWのおうち時間のおともにぜひ。

第93回アカデミー賞特集 無料の名作映画(Yahoo!映画)
https://academy.yahoo.co.jp/film/

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