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謝罪と撤回を求める署名が50000筆超え、LGBT法連合会も緊急声明を発表、そして差別発言の議員も明らかになりました

 20日の自民党政務調査会内閣第一部会と性的指向・性自認に関する特命委員会合同会議の中で「道徳的にLGBTは認められない」「人間は生物学上、種の保存をしなければならず、LGBTはそれに背くもの」との発言や、19日の山谷えり子議員によるトランスジェンダーのスポーツ参加を「ばかげたこと」などとする発言に対して謝罪と撤回を求める署名が、21日19時までに50,000筆を超えました。1日足らずで50,000筆超えはスゴいことです。反響の大きさを物語っています(ご賛同いただいたみなさん、ありがとうございます)
 
 また、同件に関して21日、LGBT法連合が緊急声明を発表、「極めて遺憾であると言わざるを得ない」「これまで積み重ねられた議論の中で確認されてきた事実や知見に基づかないばかりか、過去に社会から大きな批判を受けた発言等と同趣旨の発言を、まさに差別をなくすための法案の審査の席上で行なったものとして、極めて重く受け止めるものである」「明らかなオリンピック憲章違反であり、開催国として、国際的な問題にも発展しかねない」「その意図についての説明と、改めて適切な認識に基づく議論がなされる必要がある」「このような状況こそが、差別をなくすための法律が必要な立法事実である」と述べられています。

 なお、共同通信によると、「生物学上、種の保存に背く。生物学の根幹にあらがう」といった趣旨の発言をしたのが第3次安倍第3次改造内閣で国土交通大臣政務官兼内閣府大臣政務官を務めた簗和生(やなかずお)議員(栃木3区選出)であることが、複数の出席者の証言で明らかになっています。発言の撤回と謝罪、辞職が求められるのではないでしょうか。
 
 署名発起人の一人である松岡宗嗣さんは、BuzzFeedの取材に対し、「実際に、いじめや差別で死にたいと思うほど追い詰められている当事者がいる中で、『あなたは道徳的に認められない存在だ』とか『生物学上、LGBTQは社会に背く存在なんだ』という、明らかに憶測や偏見に基づいた差別的なメッセージを発することが、どれだけ当事者を苦しめるかを自覚してほしいと思います」「いま、性的マイノリティをはじめ、社会の端に追いやられている人は、新型コロナの影響でよりつらい状況に置かれています。政治の役割は、取りこぼされた人や苦しい人を守ることではないのでしょうか」「権力を持つ立場の人が自らそういう人々をさらに排除したり、命を脅かしたりする発言は許されないものだと思っています」と語っています。
 
 京都新聞の社説では「LGBTの支援は、特別扱いではなく権利の保障だ。社会制度を多様な性の在り方に応じて変えるのであり、それに伴い誰かの権利が損なわれるわけではない。国会議員は本来、生きづらさを抱える人たちの切実な声を国政に届けるのが役割ではないか」と述べられていました。多くのメディアがこの問題をLGBT支援のスタンスで取り上げています。

 SNSでも、能町みね子さんが初めてTwitterにレインボーフラッグを掲げたり、#自民党LGBT差別発言の撤回謝罪を求めます#山谷えり子氏のトランスジェンダー差別発言に抗議しますに加え、#同性愛は道徳的に問題ありませんというハッシュタグが生まれたり、さまざまなムーブメントが起こりつつあります。

 山谷議員、簗議員、そして自民党が今後、どのようなリアクションを見せるのか、法案はどうなるのか、引き続き事態を見守っていきましょう。


参考記事:
【緊急声明】一部の自由民主党議員の「LGBT新法」条文審査における発言について(LGBT法連合会)
http://lgbtetc.jp/news/1946/
LGBTは種の保存に背くと自民議員が発言(共同通信)
https://this.kiji.is/768409006218690560?c=39546741839462401
「LGBTは種の保存に背く」「道徳的に認められない」自民党会合での発言に批判。当事者が語る憤り(BuzzFeedJapan)
https://www.buzzfeed.com/jp/saoriibuki/ldp-lgbt
社説:LGBT新法 与野党合意は一歩前進(京都新聞)
https://www.kyoto-np.co.jp/articles/-/568708

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