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ブラジル大統領候補で現リオグランデ・ド・スル州知事であるエドゥアルド・レイテ氏がゲイであることをカムアウトしました

 ブラジルのリオグランデ・ド・スル州の知事で、次期大統領選に出馬する可能性があるエドゥアルド・レイテ氏(36)が2日、ゲイであることをカムアウトしました。ブラジルでは「息子がゲイになるより、事故で死んでくれた方がいい」などと発言しているジャイル・ボルソナロ大統領の下でホモフォビア(同性愛嫌悪症)が蔓延しているため、レイテ氏のカミングアウトは社会に好い影響を与えそうです。
 
 
 エドゥアルド・レイテ氏はテレビ局「グロボ(Globo)」が2日に放送したインタビューで、「健全性をほぼ失った今のブラジルでは、すべてを明確にし、隠し事を一切なくすために、自分が誰であるかを議論しなければいけない」と前置きしたうえで、「私はゲイだ。ゲイの知事だ。それを誇りに思っている」と語りました。
 レイテ氏は、来年10月の次期大統領選でブラジル社会民主党(PSDB)の候補の一人と目されています。しかし、大統領選出馬の可能性が浮上して以来、その性的指向をめぐる臆測が広まっていたといいます。
 レイテ氏は、「私は彼氏と外食をするし、誰からも隠れてはいない。だが、騒ぎやほのめかし、大統領からの冗談、その他の政治家からの攻撃が常にあった。これらは正しいことではない。受け入れることはできない」と語りました。

 有力紙「グロボ(O Globo)」によると、ブラジルで大統領候補がカムアウトするのは初めてのことです(州知事としても初めてではないでしょうか)。ソーシャルメディアで話題を呼び、多くの人がレイテ氏の勇気を称えています。
 
 ブラジルでは2013年に最高裁判決によって同性婚が認められています。2019年には最高裁がLGBT差別を犯罪とみなす(最高禁錮5年の刑とする)判断を示しています。
 しかし、依然としてホモフォビアやトランスフォビアが根強く残り、LGBTQ、特にトランスジェンダーに対するヘイトクライムが多発しています。「Trans Murder Monitoring」によれば、2019年10月〜2020年9月の1年間で152人のトランスジェンダーが殺害されました。この数は、世界中でこの期間に起こったトランスジェンダー殺害事件の43%を占めています。トランスジェンダーだけでなく、ゲイも多数ヘイトクライムの犠牲になっています。2017年に殺されたLGBTは445人にも上っています。
 
 こうした状況で州知事がカミングアウトを果たしたことの意義は、計り知れないものがあります。
 もしもエドゥアルド・レイテ氏が晴れて大統領に選ばれたら、ブラジル社会のホモフォビアやトランスフォビアは大きく改善することでしょう。
 

参考記事:
ブラジル大統領候補が同性愛公表 36歳の州知事(AFP)
https://www.afpbb.com/articles/-/3354835

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