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『バットマン』の相棒・ロビンがコミック最新刊でバイセクシュアルとして描かれました

 8月10日に発売されたDCコミック『バットマン』の最新刊『バットマン:アーバンレジェンズ』第6巻で、バットマンの相棒・ロビン(3代目のティム・ドレイク)が共に戦った男性からのデートの誘いを受け入れる場面が描かれ、バイセクシュアルとして描かれました。

 バットマン(ブルース・ウェイン)とロビン(ディック・グレイソン)はコミック連載が始まった当初から素敵なおうちで同棲していて(まるでゲイカップルのような生活)、フォトグラファーのテリー・リチャードソンがバットマンとロビンがキスする写真を発表したり、パレードハロウィンではゲイカップルがバットマン&ロビンに扮するのが定番になっていたりして、ある意味でゲイアイコンのようなキャラクターになっていました。
 二人がゲイだったらいいのに…と願っていた方は少なくありませんが、『バットマン&ロビン/Mr.フリーズの逆襲』の監督、ジョエル・シュマッカーは、自身がゲイであるにもかかわらず、バットマンもロビンも「ゲイではない」と断言し、ファンをがっかりさせていました。
 しかし今回、ついに、コミック作品の中で、ロビンがバイセクシュアルとして描かれたのです。
 SNS上では早速、このロビンの「カミングアウト」を歓迎する声が上がっています。
「ティム・ドレイクのカミングアウトに感激したよ。DCコミックはロビンをクィアなキャラクターにしたがらなかったけど、作家やファンが長年切望してきて、ついに実現した。こんな美しい瞬間を描いてくれた作家さんに心から感謝します」と、あるゲイのファンはツイートしていました。


 DCコミックスの作品には、ほかにもLGBTQのヒーローが登場します。
 バットウーマンはレズビアンだそうです(ドラマ『バットウーマン』では、自身もレズビアンであるとカミングアウトしていたルビー・ローズがバットウーマンを演じました)
 ワンダーウーマンもコミックスでの設定はレズビアンです(映画では残念ながら、そのようには描かれていませんでした)
 キャットウーマンも、コミックスでの設定はバイセクシュアルです(映画では残念ながら、そのようには描かれていませんでした)
 アクアマンは、ゲイとされています(アニメ『Young Justice: Outsiders』で男性とキスするシーンもありました)
 
 DCコミックスと並ぶアメコミのマーベルでは、もっとたくさんのLGBTQのキャラクターが描かれています。
 最新の話題はDisney+で配信中のドラマ『ロキ』の主人公・ロキで、第3話でバイセクシャルであることが明らかになっています(第1話では、性自認がジェンダーフルイドとして描かれていたそうです)
 『マイティ・​ソー』シリーズのヴァルキリーはバイセクシュアルで、2022年公開予定の映画『ソー:ラブ・アンド・サンダー』では彼女のロマンスも描かれるそうです。
 2021年11月5日公開予定の映画『エターナルズ』に登場するファストスは、マーベル初のオープンリー・ゲイのキャラクターです。ファストスには夫と子どもがいて、感動的なキスシーンもあるそうです(楽しみですね)
 映画『デッドプール』の主人公・デッドプールはパンセクシュアル(全性愛者)です。
 『X-MEN』にはノーススターというゲイのキャラクターがいます(X-MENそれ自体が、人々から差別され、家族にカミングアウトしなければいけない存在であり、LGBTQの共感を呼んできました)
 その他、『デッドプール2』に登場するネガソニック・ティーンエイジ・ウォーヘッド&ユキオ、ドラマ『ワンダヴィジョン』に登場するビリー(コミックではウィッカン)、『ブラックパンサー』などに登場するアヨ、『マイティ・​ソー バトルロイヤル』などに登場するコーグなども、コミック版ではクィアなキャラクターとされているそうです。トランスジェンダーのスーパーヒーローや、ゲイバーが登場する話もあるそうです。


 アメリカでは映画やドラマなどにLGBTQのキャラクターが登場するのは少しも珍しくない、当たり前のことになってきていますが、コミックも同様で、現実世界にLGBTQがいるのだから、それを反映させることは大事(Representation matters)という考え方が浸透してきています。
(一足飛びにそうなったわけではありません。こちらに述べられているように、20年前には「コミコン」のパネル・ディスカッションで「重要なのは次にどの悪者と戦うかで、誰とデートするかではない」「登場人物の大部分は異性愛者の白人男性という典型的なキャラクターだ。コミックを買う主な読者がそうだからだ」といった意見が堂々と出されていました。LGBTQのコミックファンが長年、声を上げ、はたらきかけを続けてきた結果、ようやく今の多様性が実現するようになったのです)
 今回のロビンの「カミングアウト」は、そうした時代を象徴するような出来事だったのです。
 

参考記事:
バットマン相棒はバイセクシュアル ロビン、最新コミックで描写(時事通信)
https://www.jiji.com/jc/article?k=2021081100794
LGBTQ+のスーパーヒーローを6キャラご紹介!(フロントロウ)
https://front-row.jp/_ct/17364512
キャットウーマンがレズビアン!意外と多かったLGBTアメコミキャラ13人(ciatr)
https://ciatr.jp/topics/216926
DCコミックスのヒーロー、アクアマンはクィアだった(ELLE)
https://www.elle.com/jp/culture/celebgossip/a28599253/aquaman-190805/
「ロキ」第3話で判明したロキの性的指向 ─ 目標は「認識してもらうこと」と監督、狙いを明かす(the RIVER)
https://theriver.jp/loki-ep3-gender-identity/
意外と知らない… マーベル作品に出てきたLGBTQキャラまとめてみた(BuzzFeed)
https://www.buzzfeed.com/jp/karltonjahmal/all-the-lgbtq-characters-in-the-mcu-so-far-1

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