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カミングアウト後、誹謗中傷で心を病んだりしていた演歌歌手のクォン・ドウンが、活動を再開することを発表しました

 日本では坂本冬美さんが「情念」をテーマとしたアルバムを発売(中森明菜の『難破船』もカバー)すると報じられましたが、韓国の演歌界では、昨年10月にカミングアウトしたクォン・ドウンが音楽活動を再開、というニュースがありました。韓国のスター芸能人としてはホン・ソクチョン以来20年ぶりとなる勇気あるカミングアウトを果たしたクォン・ドウンでしたが、その後、誹謗中傷を受けて心を病んだり、様々あって、音楽活動を自粛していました。

 クォン・ドウンは昨年10月6日にカムアウトし、「行動する同性愛者人権連帯」という人権団体に入会したり、LGBTQを支援する正義党にも入党したり、活発な歩みを見せていましたが、同月17日、パニック障害で入院しました。所属事務所によると、「カミングアウト後に悪質なコメントに苦しみ、ストレスを受け症状が現れた」とのことでした。
 今年3月末、クォン・ドウンは4月1日に公開予定だったアルバムの発売を祝うためにソウルの飲食店で飲み会を開いたそうで(当時の韓国の新規感染者数は1日あたり約500人程度)、他の客から情報を聞いた知人のゲイのYouTuberから「公人だから気をつけろ」「二度と遊興施設を訪問するな」と一種の"脅迫"を受け、謝罪し、すべてのタレント活動を自粛することを発表しました。
 その後、5月には5歳年下の男性と交際し、2週間で破局したことが報じられました。「交際が報道された後、僕たちの知人に対する取材と、プライベートに関する取材陣の皆様の過度な関心により、彼氏は疲れるほど辛い時間を過ごし、短期間で自然に距離が離れ、残念ながらお互いのため別れを決めることになりました」「男性どうしの恋も、男女間と比べて大きく変わりません。男性どうしが愛しあっているからといって、純粋なときめきがないとか、性的な対象としてだけしかパートナーのことを考えていないなどといった偏見を捨ててほしいです」「短い時間でしたが、僕たちの愛を応援してくださった皆様に心から感謝し、僕は歌手として、彼は会社員として本来のところへ戻り、今後も良い音楽でお会いすることをお約束します」 

 いろいろと辛い思いをしたクォン・ドウンですが、9月28日、活動休止から約7ヶ月を経て、年末に活動を再開することを発表しました。
「現在、長期間続いている新型コロナウイルスの影響で多くの国民が苦しんでいると思います。今年末に新しいアルバムを発売し、長い間愛された国民の歌謡トロット(韓国の演歌)が再び復興期に入るきっかけを作り、少しでも国民の疲れた心を慰めることができればと思っています」 
「前回のカミングアウトで多くの方が応援し、慰めてくれましたが、それに応えることができず、失望を与える行動が僕だけでなく、多くの性的マイノリティのイメージダウンにつながり、暫定的に活動を休止していましたが、これからはもう一度慎重に音楽界で活動を始めようと思います」 
 
 ホン・ソクチョンもカミングアウト後は芸能界を干され、辛酸を嘗め、自殺を考えたこともあるそうです。それでも周囲の方たちの助けもあって生活に困ることもなく、テレビにも復帰し、ドラマ『梨泰院クラス』にも出演し、ゲイのロールモデルとなっています(昨年カミングアウト20周年を迎えました)
 クォン・ドウンもきっと、味方になってくれる人が現れ、パートナーも見つかり、いつかカムアウトした歌手の先駆者として社会的にも称賛される時代が来ると信じます。頑張ってほしいです。活動再開を祝します。

 

参考記事:
【公式】トロット歌手クォン・ドウン、パニック障害で入院「カミングアウト後悪質コメントに悩まされ」活動中断に(WoW!Korea)
http://www.wowkorea.jp/news/enter/2020/1017/10273971.html
カミングアウトした歌手クォン・ドウン、5歳年下の男性と交際2週間で破局「過度な関心で…」(Kstyle)
https://news.kstyle.com/article.ksn?articleNo=2168600
“同性愛者をカミングアウト”歌手クォン・ドウン、年末に活動再開することを宣言(WoW!Korea)
http://www.wowkorea.jp/news/enter/2021/0929/10316826.html

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