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アドベンチャーワールドが和歌山と奈良のレインボーフェスタに協賛・ブース出展  

2021年10月01日

和歌山を代表するテーマパーク「アドベンチャーワールド」が10月・11月に開催される和歌山と奈良の「レインボーフェスタ」に協賛し、オリジナルのレインボーグッズのブースを出展することをアナウンスしました。

 和歌山を代表するテーマパーク「アドベンチャーワールド」(和歌山県白浜町)が10月・11月に開催される和歌山と奈良の「レインボーフェスタ」に協賛し、オリジナルのレインボーグッズのブースを出展することをアナウンスしました。

 
 特集「レインボーイベント2021(2)下半期」でもお伝えしているように、10月から11月にかけて和歌山と奈良で3つのレインボーフェスタがリアル開催される予定です。

レインボーフェスタ和歌山①
日時:2021年10月3日(日)10:00〜16:00
会場:和歌山城砂の丸広場(和歌山県和歌山市)

奈良レインボーフェスタ
日時:11月7日(日)10:00〜15:00
会場:馬見丘陵公園 集いの丘(奈良県北葛城郡広陵町)
※時間と会場の情報は、公式には出ていませんが、アドベンチャーワールドさんのプレスリリースではこのようになっていました

レインボーフェスタ和歌山②
日時:2021年10月3日(日)10:00〜16:00
会場:ブルービーチ那智 熊野体験博跡地(和歌山県東牟婁郡那智勝浦町)



 日本一パンダがたくさんいることでも知られる動物園・水族館・遊園地が一体になったテーマパークである「アドベンチャーワールド」は、昨年からレインボーフェスタ和歌山に協賛し、ブースを出展しています。
 今年は和歌山レインボーフェスタだけでなく、お隣の奈良県の奈良レインボーフェスタにも協賛します。ブースでは、オリジナルステッカーを配布するほか、レインボーフェスタ限定のTシャツやトートバッグ、ピンバッジなどを販売し、売上の一部を実行委員会への寄付に充てるそうです。ピンバッジとキーホルダーには、アドベンチャーワールドの人気者であるパンダやイルカ、ゾウ、ペンギンなどがちゃんとレインボーカラーを使って描かれています(さすがというべきか、とてもきれいなデザインで、実物を見たらきっとほしくなるだろうなと思います)
 
 アドベンチャーワールドを運営する株式会社アワーズは「SDGs宣言・パークポリシー」を発しており、「パークという”小さな地球”を通して、関わるすべての人の人生が豊かになるように、動物たちの生命がずっとつながっていくように、自然や資源が循環し再生するように、未来のSmileを創り続けていきます」と謳っていますが、そうした(ジェンダー平等などを含む)SDGsとの関連や、企業ポリシーとの親和性、おそらくは和歌山のコミュニティの方たちの働きかけもあって、LGBTQ支援に乗り出したのではないでしょうか。
 今回の協賛・ブース出展に際してのプレスリリースでは、「性的マイノリティに関する社会課題の認知拡大を目指す、本活動を通して、LGBTQに対する社会的認知を多くの方に身近に深めていただくとともに、ひとりで苦しんでいる人たちに手を差し伸べる機会になると考えております」と述べられています。

* * * * * *

 和歌山県は9月29日、異性婚の夫婦が対象となっている現行の県の行政サービス・制度について、事実婚や同性のカップルも原則、同様に取り扱うと発表しました。「多様性を認め合い、誰もが活躍できる社会の実現に向け、不利益や不都合な取り扱いを解消するため」としています。
 県青少年・男女共同参画課によると、対象となるサービス・制度は、▽弁護士による犯罪被害者法律相談、▽男女共同参画センター、子ども・女性・障害者相談センターによるDV被害者相談、▽心身障害者扶養共済制度、▽低所得世帯向けの県営住宅への入居です。県職員の休暇、各種手当、その他福利厚生も同様に取り扱うそうです。
 また、性別欄のある申請書類について、(トランスジェンダーの方などの)記入への抵抗感をなくすため、223件の文書のうち85件を廃止、85件を自由記述などに変更するそうです。
 この日の定例会見で仁坂吉伸知事は、「我々ができる限りにおいて不便を解消していこうと思い、今回の措置に至った」と述べました。一方、同性パートナーシップ証明制度については、「同じようにして認めるところまでは法律や判例が行っていない。国民的な議論をすればいい」と述べ、導入しない考えを明らかにしました。 

 これまでの和歌山のLGBTQコミュニティや団体の活動のおかげでもあるでしょうが、県がこのように同性カップルも異性婚の夫婦と同様に扱い、県営住宅への入居など、様々な行政サービスの利用を認めたこと、また、同性パートナーを持つ県職員の福利厚生も平等に認めたということ、とても素晴らしいです。でも、そこまでいったら同性パートナーシップ証明制度も認めてくださいよ…と思った方も少なくないことでしょう。和歌山県ではまだ同性パートナーシップ証明制度を導入した自治体は一つもありません(橋本市は2025年までに導入を予定しています)。毎日新聞の記事では、「(和歌山での)偏見や差別により、自分らしく暮らすことができないため、他府県に引っ越す人も少なくない」と報じられています。まだまだ、課題はありそうです。
 レインボーフェスタ和歌山の実行委員の方は、「違いを認め合い、多様性を尊重しながら生きていけることを社会にアピールしたい」と話しています。
 レインボーフェスタ和歌山2021の第一弾は10月3日、和歌山市の和歌山城砂の丸広場で開催されます。
 

参考記事:
~多様性の「わ」を未来へつなげていこう~「レインボーフェスタ2021」に協賛及びブース出展します!(アドヴェンチャーワールド)
https://www.aws-s.com/topics/detail?id=top2817
夫婦対象制度 事実婚・同性カップルも同様に(朝日新聞)
https://www.asahi.com/articles/ASP9Z6Q5JP9YPXLB00H.html
性的少数者への理解を 来月3日、レインボーフェスタ開催 和歌山(毎日新聞)
https://mainichi.jp/articles/20210930/ddl/k30/040/374000c


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