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F.C.大阪がLGBTQ支援のスペシャルマッチを開催、選手がレインボーマスクで入場

 10月30日(土)、第23回日本フットボールリーグ第28節「サッカー×LGBTQ SDGs SPECIAL MATCH」としてF.C.大阪 vs 鈴鹿ポイントゲッターズの試合が服部緑地陸上競技場で行なわれました。

 今回の「サッカー×LGBTQ SDGs SPECIAL MATCH」は、大阪府と包括連携協定を締結しているF.C.大阪が、サッカーを通じてSDGsの普及、啓発に取り組むなか、LGBTQや多様な人が働きやすい職場環境作りやイベント企画を行っている株式会社アカルクとともに企画したものです。
 
 過去最多となる180名超のOUTアスリートの参加を記録した今年の東京五輪で、日本選手団の中にただの1人もカミングアウトした選手がいなかったことに象徴されるように、国内のスポーツ界においては、まだまだアスリートが性的指向や性自認をオープンにできないような厳しい環境にあります。とりわけ男子サッカー界は、つい先日、ジョシュ・カバッロ選手が豪Aリーグで初めてカミングアウトし、現役のプロとして唯一のカミングアウトした選手となった(それまで現役のプロ男子サッカー選手でカミングアウトしていた人がいなかった)ように、世界的に見ても極めてカミングアウトのハードルが高い(それだけゲイに対する偏見や差別が激しい)ところです。今年4月、サッカーメキシコ代表が同性愛者を差別するチャントを理由に国際サッカー連盟(FIFA)から処分を受けるというニュースもあったように、サッカーの試合で観客席からゲイを侮辱するような言葉が発せられることもしばしばです。非常にホモフォビアが根深く浸透している競技の一つと言えるでしょう。
 そういう意味で、今回の「サッカー×LGBTQ SDGs SPECIAL MATCH」の開催には大きな意義があります。
 
 F.C.大阪の公式サイトでは、「LGBTQのアスリートやスポーツを楽しんでいる子どもたち、そもそもLGBTQの存在を知らない人たちに対してもセクシュアリティに関係なく、純粋にサッカーを通じて安心して楽しんでもらいたい」と謳われていました。日本の男子サッカー界からこのようなメッセージが発せられることには感慨を禁じえません。未だカミングアウトできずにいる当事者の選手なども、きっと同じ気持ちなのではないでしょうか。
 
 当日は、F.C.大阪の選手がレインボーカラーのマスクを着けて入場し、会場に来られた方々にもレインボーマスク(と、LGBTQについて記したチラシなど)がプレゼントされました。
 スペシャルゲストとして一昨年大ブレイクしたトランスジェンダーのモノマネタレントりんごちゃんが登場し、スペシャルパフォーマンスを披露、そして、2015年にゲイであることをカミングアウトし、プライドイベントなどに多数出演してきた天道清貴さんが国歌を歌いました。
 さらに素晴らしいのは、今回のイベントに集まった協賛金の一部が大阪のNPO法人QWRC(クォーク)に寄付されたということです。QWRCは2003年から活動しているLGBTQと女性のためのリソースセンターで、おそらく日本で初めて同性カップルのための緊急連絡先カードの配布を始めたり、ミーティングや交流会などを開催したり、LGBTQコミュニティスペースとしての役割も果たしてきました。
 
 大阪府公民戦略連携デスクが運営する「OSAKA MEIKAN NEWS」でも、この大会のことが大きく取り上げられました。
「大阪府では、性の多様性が尊重され、全ての人が自分らしく生きることができる社会の実現をめざし、性的指向及び性自認の多様性に関する府民の理解増進に関する条例を、令和元10月に施行し、性の多様性に関する理解の増進に向けた取組を進めています。こうした取組の一環として、令和2年1月22日より、性的マイノリティ当事者の方を対象にした「大阪府パートナーシップ宣誓証明制度」を実施しています」とのことです。

 
参考記事:
FC大阪 LGBTQ普及啓発イベント実施 選手もレインボーマスクで入場(デイリースポーツ)
https://www.daily.co.jp/soccer/2021/10/31/0014805233.shtml
第23回 日本フットボールリーグ 第28節 F.C.大阪が見事勝利!<サッカー × LGBTQ SDGs SPECIAL MATCH>(OSAKA MEIKAN NEWS)
https://osakameikan.news/news/lgbtq-sdgs/

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