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駐日英大使「性的指向や性自認を問わず自由に生活できる社会に至るためには、政治的主導も不可欠です」


 ジュリア・ロングボトム駐日英国大使が6月4日、Twitterに「日本の多くの皆さんと同じように、だれでも性的指向や性自認を問わず自由に生活が出来る社会が欲しい そこに至るため、政治的主導も不可欠です」と日本語で投稿しました。「#UnityinDiversity」「#DontBeSilent(黙っていないで)」というハッシュタグも添えられていました。
 このコメントは、今のLGBT法案をめぐる動きについて、大使がLGBTQの権利擁護(法案の成立)を願ってメッセージを発したものと受け止められました(LGBTQコミュニティ内で多くの「いいね」やリツイートがありましたし、こうぞうさんは直接お礼のリプライをしています)

※「Unity in Diversity」は、2日にIOCが発した声明でも掲げられていたように、東京2020大会のテーマであり(日本語は「多様性と調和」、英語は「Unity in Diversity」)、このプライド月間に世界中で使われているスローガンでもあります。スペイン大使館デンマーク大使館スウェーデン大使館カナダ大使館ノルウェー大使館アイルランド大使館オランダ大使館アイスランド大使館フィンランド大使館駐日欧州連合代表部なども#UnityinDiversityのハッシュタグでプライド月間を祝う投稿をしています。


 これを知った朝日新聞がロングボトム駐日英国大使に取材を行ない、大使の意図がより明確になるような回答がいただけました。
 ツイートの意図について、大使は、「過去数週間、LGBT+に関わるニュースが増えていることに気づき、日本におけるこの問題を私も支援していると、ツイートしたいと思いました」と語りました。「進歩を見たければ、進歩のために立ち上がらなければいけません。私のツイートがその姿勢を示すのに役立ったと願っています」
 性的マイノリティへの差別、当事者が置かれている状況について、大使は「いかなる形態の差別も受け入れられることではありません」ときっぱり断言し、「私たち全員が努力して変えなければいけない」と語りました。
 また、性的指向や性自認にかかわらず誰もがより暮らしやすい社会を実現するために必要なこととして、「第一に、LGBT+の人たちが直面する課題をより深く理解することが必要だと思います」と、「法案も助けになるでしょう」と語りました。「LGBT+の人たちが自由に、そして恐怖を抱えることなく暮らすために、適切な法的枠組みを構築するのです」「LGBT+の人たちは特別な権利を求めているのではありません。他の人たちと同じ権利を求めているだけなのです」
 最後に、今国会でのLGBT法案の提出見送りについて意見を求められた大使は、「日本政府がLGBT+の権利の支援をどのように進めるべきかについては、英国の立場から申し上げることはありません」としながらも、「人々が性的指向や性自認を問わず、自由に暮らせる社会を作り上げるには、政治的主導が必要不可欠なのです」と語りました。


 たいへん支援的なメッセージ、心強いです。ありがたいことです。
 ロングボトム駐日英国大使に限らず、例えばこちらの記事でペーター・ファン・デル・フリート駐日オランダ大使が性的指向・性自認に基づく不平等を解消するための取組みを積極的に支援している(同性パートナーシップ証明制度を実現した自治体に赴いて「あなたはヒーローだ」と讃えたりしている)と語られていますし、欧米諸国の駐日大使館や大使の方々は、みなさんLGBTQ差別解消に同意し、それを実現する法制定にも賛同するというスタンスなのではないでしょうか。
 
 国際人権団体「Human Rights Watch」もLGBT法を求めるメッセージを、と呼びかけていますが、IOCもそうですし、世界中が今、日本がLGBT法(制度的な差別解消の実現)に注目しているように感じます。
 性別や性的指向による差別の禁止が明文化された五輪憲章に基づいてJOCは5年も前に「Unity in Diversity」の理念を掲げ(つまりそこには「LGBTQ差別は許されない」という意味が含まれており)、国際社会も日本国内も「Unite」して、その理念の実現に向けて動いてきました。しかし今、LGBT法に頑固に反対している一部の議員さんたちのおかげで「Unity in Diversity」の旗が打ち捨てられようとしている、国際社会はこれをとても危惧していて、盛んに日本にメッセージを送っている状況…と言えるのではないでしょうか。
 
  
参考記事:
駐日英大使「政治的主導が不可欠」 LGBT法案の提出見送りにツイート
https://www.asahi.com/articles/ASP687HSRP68UHBI01G.html

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