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伝説のゲイ雑誌『BUTT』が10年ぶりに復活、ボッテガ・ヴェネタのパートナーシップにより

2022年02月21日

 伝説のゲイ雑誌『BUTT』が、ボッテガ・ヴェネタとのパートナーシップによって10年ぶりに復活することがわかりました。


 オランダで2001年に誕生したゲイ雑誌『BUTT』は(buttはお尻、ケツという意味)、ジョン・ウォーターズ、ガス・ヴァン・サント、マイケル・スタイプ、ルーファス・ウェインライト、マーク・ジェイコブズ、エドマンド・ホワイトといったゲイ・セレブへのインタビューや(創刊号ではファッションデザイナーのベルンハルト・ウィルヘルムがヌードになってインタビューに応じました。のちにフランソワ・サガを起用した素晴らしくゲイゲイしいルックで話題を呼んだ方です)、ヴォルフガング・ティルマンス、テリー・リチャードソン、エディ・スリマン、ヘルムート・ラングらの写真が収められたりというところもスゴいのですが、『BUTT』が他のどんなゲイ雑誌とも違っていたのは、美形だったりマッチョだったりなモデルによる商業的な誌面とは一線を画し、あらゆるタイプの男性に平等に出演の機会を提供しつつ、堂々とセクシャルな写真を掲載していたことです(こちらこちらをご覧ください)。雑誌名だけでなく、ピンクの紙に印刷されているところも、ゲイそのものの姿を描写し、称揚する『BUTT』のスタンスを象徴していました。『BUTT』はゲイコミュニティだけでなく一般社会からも賞賛を集め、2005年には英国の『ガーディアン』紙が(『Vogue』や『GQ』と並んで)雑誌ベスト20の一つに選びました。
 2010年にはアメリカンアパレルのためにNSFW(閲覧注意)なタオルを作ったりもしています。
 
 そんな『BUTT』も残念ながら2011年に休刊となってしまいましたが、このたび、ボッテガ・ヴェネタが救いの手を差し伸べ、10年ぶりに復刊することになりました。3月3日から3日間にわたりパリのパレ・ド・トーキョーでインスタレーションを展開し、パリで最新号『BUTT』30号を先行販売後、一部の書店で順次取扱いを開始します。先行販売では1人目の購入者に『BUTT』とボッテガ・ヴェネタによるコラボレーションTシャツがプレゼントされるそうです(日本でも買えるようになるといいですね)
 ちなみに『BUTT』30号の表紙は黒人の男の子2人がベッドで幸せそうに寝ている写真。フォトグラファーはClifford Prince Kingです。素敵です。

 

参考記事:
ゲイマガジン「BUTT」が10年ぶりに復活、ボッテガ・ヴェネタのパートナーシップにより(FASHION NETWORK)
https://jp.fashionnetwork.com/news/%E3%82%B2%E3%82%A4%E3%83%9E%E3%82%AC%E3%82%B8%E3%83%B3-butt-%E3%81%8C10%E5%B9%B4%E3%81%B6%E3%82%8A%E3%81%AB%E5%BE%A9%E6%B4%BB-%E3%83%9C%E3%83%83%E3%83%86%E3%82%AC-%E3%83%B4%E3%82%A7%E3%83%8D%E3%82%BF%E3%81%AE%E3%83%91%E3%83%BC%E3%83%88%E3%83%8A%E3%83%BC%E3%82%B7%E3%83%83%E3%83%97%E3%81%AB%E3%82%88%E3%82%8A,1379439.html

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