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【プライド月間】マドンナがニューヨーク・プライド・ウィークエンドのキックオフ・コンサートに出演し、女性ラッパーとキスするなどしてオーディエンスを沸かせました

2022年06月28日

 マドンナが6月23日(木)、ニューヨーク・プライド・ウィークエンドのスタートを告げるサプライズ・コンサートに出演し、女性ラッパー、トキーシャとキスしてみせたり、ドラァグクイーンと共演したりして、3年ぶりに帰ってきたニューヨーク・プライドを盛大に祝いました。
 

 間違いなく史上最強のゲイ・アイコンの一人であるマドンナ(彼女がどれだけゲイと深く関わり、力強く支援してきたか、についてはこちらをご覧ください)。ストーンウォール50周年の年にはニューイヤーパーティ真っ最中の「ストーンウォール・イン」にサプライズで登場したり、ストーンウォール暴動(PRIDEの始まり)にオマージュを捧げる新曲「I Rise」を発表したり、ワールドプライドNYの公式イベント「Pride Island」に出演したり、全力でLGBTQコミュニティをセレブレイトしてくれましたが、そんなマドンナが再び、3年ぶりのリアル開催となるニューヨーク・プライドにも登場してくれました。6月23日(木)、マンハッタンのヘルズキッチンにあるライブハウス「Terminal 5」で開催されたニューヨーク・プライド・ウィークエンドのスタートを告げるサプライズ・コンサートに出演し、「Hung Up」のパフォーマンスの最中、オープンリー・バイセクシュアルでラッパーのトキーシャと熱いキスを交わしたり、セクシャルに絡んでみせて、LGBTQのオーディエンスを沸かせました。
 トキーシャは、ドミニカ共和国出身のシンガーで、米音楽誌で「性の自由・クィアの欲望・過激なフェミニズムの象徴」とも称されるなど、今注目のアーティストの一人。マドンナは以前、トキーシャとのコラボレーションを予告しており、インスタグラムのストーリーにツーショットを投稿したこともあるそうです。
 マドンナといえば、2003年のMTVビデオミュージックアワード(VMA)におけるブリトニー、アギレラとのキス。米国が世界に誇る最強の女性ポップスターたちによる異性愛規範を打ち破る伝説的な名場面として人々の脳裏に焼きつき、2010年のアンケート「この10年で最も印象に残ったキス」の1位にも輝きました。今年6月のブリトニーの結婚式でのキス(VMAの再現)も記憶に新しいところです。
 マドンナはほかにも「ル・ポールのドラァグ・レース」のチャンピオンであるボブ・ザ・ドラァグクイーンやヴァイオレット・チャチキなどのスーパースター・クイーンたちとステージで共演し、「Justify My Love」を披露していました。
(オーディエンスが興奮し、熱狂する様が目に浮かぶようです。マドンナ最高!)


 マドンナはこのライブを終えた翌日、米連邦最高裁が女性の中絶の権利を保護した「ロー対ウェイド裁判」の判決を覆したことについて、インスタグラムで「ロー対ウェイド裁判の判決が覆され、私たちには、もはや女性として自分の体に関する権利がないと法律で決定されたという恐ろしいニュースとともに目覚めました」とコメントしました。
「この判決は、私を含むこの国で暮らす女性たちを深い悲しみに陥れました」
「ここにきて、米最高裁は女性の権利は憲法上の権利ではないと判断しました。私たちには銃よりも権利がないのです」
「自分の娘たちのことを思うと怖くてたまらないし、アメリカに暮らす全ての女性にとってもそう。本当にただただ怖いです」
「神が、今私たちにこの重荷を課したのは、私たちが耐えられると思ったからでしょう。戦う力があることを知っていて! 乗り越える力を持っていることを知っていて!で は、乗り越えましょう! 私たちは中絶の権利を守ることを連邦法にする道を見つけます! 女性の皆さん、準備はできていますか――戦う準備が?」

 最高裁の保守派の判事たちは、中絶の次は避妊の権利や同性婚の権利(婚姻平等)だと述べています。
 再び全米のLGBTQコミュニティは結束し、全力で闘いを挑むことでしょうが、マドンナも必ず、この闘いを強力にバックアップしてくれるはずです。PRIDEの名の下に――


参考記事:
マドンナ、バイセクシャルのラッパーとキス! 刺激的なパフォーマンスでLGBTQイベントの開幕を飾る(SPUR)
https://spur.hpplus.jp/culture/celebritynews/202206/27/JHkwGHE/
マドンナ、プライド・コンサートのステージで熱烈キスを披露! 気になるお相手は・・? ド派手なコンサートの模様も必見(TVGroove)
https://www.tvgroove.com/?p=95267
マドンナ、米最高裁の中絶禁止を容認する判決に「私たちには銃よりも権利がない」と投稿(Billboard JAPAN)
https://www.billboard-japan.com/d_news/detail/113717/
「避妊と同性婚も見直しを」米最高裁判事 中絶の権利の次の標的(NewSphere)
https://newsphere.jp/national/20220628-1/

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