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SATCサマンサ役のキム・キャトラルがコスメ界の女王に:Netflix新作『Glamorous』

2022年07月10日

 Netflixが手がける新シリーズ『Glamorous』は、ジェンダー・ノンコンフォーミングの主人公マルコ・メヒアがコスメ界の大御所マドリン・アディソンに仕えながら、自分が人生に何を求め、自分は一体何者なのかを探求し、クィアであることの真の意味に気づいていくというドラマだそう。『SEX AND THE CITY』で性に奔放なサマンサの役を演じたキム・キャトラルが女王マドリンを演じることも話題になっています。

 『Glamorous』は、高校を卒業したばかりでジェンダー・ノンコンフォーミングな主人公のマルコが、YouTubeで酷評したアイテムを製造した化粧品会社でインターンすることになるというストーリーです。『フラーハウス』シーズン4にゲスト出演し、自身もジェンダー・ノンコンフォーミングであるYouTuberのベン・J・ピアース(ミス・ベニー)が主演を務めます。
 そして化粧品会社のCEO、つまりコスメ界の女王であるマドリン・アディソンの役を、『SEX AND THE CITY』でサマンサの役を演じたキム・キャトラルが務めることになりました(ステキ!)

 ストーリー的には『プラダを着た悪魔』や『アグリー・ベティ』を彷彿させるものがありますが、アン・ハサウェイやアメリカ・フェレーラのような女性の代わりにジェンダー・ノンコンフォーミングのミス・ベニーが主役を務めるところがイマドキで、ミランダ・プリーストリー(メリル・ストリープ)やウィルミナ・スレイター(ヴァネッサ・ウィリアムス)にあたる役をキム・キャトラルが演じるところも楽しみです(プロデューサーさん、よくわかってらっしゃる)
 実はこのドラマ、2019年にCW(CBSとワーナーが出資する地上波TV局)で放送、マドリン役はブルック・シールズ(『青い珊瑚礁』)と発表されていたのですが(詳細はこちら)、何か大人の事情があったのでしょう、CWでは放送されず、Netflixでの配信となりました。でも、そのおかげで、私たちも観ることができますし、しかもひさしぶりにサマンサ役のキム・キャトラルに会えることになりました(よかったよかった)

 なお、キム・キャトラルは『SEX AND THE CITY』映画版第3弾のオファーを断ったことをきっかけにSATCシリーズから離れてしまったのですが、その後、ドラマ『パパと恋に落ちるまで』でナレーターを担当したほか、リメイク版『クィア・アズ・フォーク』にも出演しています。「マティーニに浸ったトレイラーパークにルーツを持つ南部出身のハイソな女性」を演じたそうです(『クィア・アズ・フォーク』は『It's A Sin』のラッセル・T・デイヴィスが1999年に製作した初の「ゲイによるゲイのための」TVドラマで、ダイレクトなセックスの描写もあって熱狂的に支持され、すぐに米国でもリメイク版が制作され、ゲイドラマの金字塔となった作品です。今年6月にNBCの動画配信サービス「peacock」でリメイク版が配信スタートしました。残念ながらいずれのバージョンも日本で字幕付きで観ることはできませんが…いつかきっと…)
 キム・キャトラルがあのサマンサのような役をやることはもうないのかもしれませんが、こうして、ゲイドラマやゲイテイストなドラマに出てくれているのは、うれしい限りです。
 
 『Glamorous』は10話構成で、この7月にトロントで撮影が始まるそう。配信日などの詳細はまだ先になりそうですが、続報を待ちましょう。
 
 

参考記事:
『セックス・アンド・ザ・シティ』キム・キャトラル、Netflixドラマでメイクアップ界の大物に(クランクイン!)
https://www.crank-in.net/news/109298/1
キム・キャトラル、コスメ業界の女王に Netflixの新ドラマ「Glamorous」に主演(映画com)
https://eiga.com/news/20220622/10/
キム・キャトラル出演Netflix新作『Glamorous』のキャストが明らかに(海外ドラマNAVI)
https://dramanavi.net/articles/170860

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