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レディ・ガガがツアーで同性婚の権利を擁護するパワフルなメッセージを発信「「Born This Way」は国歌じゃないけれど、私たちにとっての国歌です!」

2022年08月11日

 レディ・ガガは8月8日(現地時間)、「クロマティカ・ボール」のワシントンD.C.公演で(米最高裁が攻撃している)中絶の権利と同性婚の権利を擁護するパワフルなメッセージを発しました。
 
 
 米連邦最高裁が今年6月、人工中絶を米連邦レベルの権利として認める1973年の「ロー対ウェイド」判決を覆したことで、保守的な州で女性の中絶の権利が制限される事態になっています。最高裁のクラレンス・トーマス判事は「次はグリスウォルド(避妊の権利)、ローレンス(同性間の性行為の権利)、オーバーグフェル(同性婚の権利)だ」と述べており、米下院が対抗して同性婚擁護法案を可決しています(詳細はこちら
 
 現在「クロマティカ・ボール」北米ツアー中のレディ・ガガは、8月8日(現地時間)にワシントンD.C.のナショナル・パーク・スタジアムでの公演で、「Born This Way」を歌う前に4万人超の観客に向けて「この曲は国歌ではないかもしれないけど、私たちの国歌です!」「この国における同性婚には手出ししないほうがいい」と叫びました。
 また、「Edge Of Glory」を演奏する前に「この曲をアメリカのすべての女性に捧げます。今、妊娠して自分の身体に不安を感じているすべての女性たちに。この国が声を上げて、団結し、正しくなるまで止めないことを願って、すべての女性に捧げます」と語りました。パフォーマンスの途中で「レイプされた女性は?」「出産の時に亡くなった女性たちは?」とも語りかけ、弾き語りを終えると、「気が重くなるような話をしたかったわけではありません。だけど、ショービジネスよりも目を向けるべき、ひどい話があります」と、中絶の問題に触れた理由を説明しました。
 米最高裁がある首都ワシントンD.C.でのコンサートだからこそ、ガガは思いを語らずにはいられなかったのでしょう。そのLGBTQや女性の権利を力強く訴えるメッセージは、こうして世界にニュースとして報じられることとなりました。
 
 ガガの「クロマティカ・ボール」ワールドツアーは、このあとニュージャージー州イストラザフォード、ボストン、シカゴ、アーリントンなどを回り、9月3日・4日には日本公演が予定されています。ベルーナドーム(西武ドーム)でもきっとLGBTQのファンに向けて何かメッセージを送ってくれるのではないかと期待されます。楽しみですね。




参考記事:
レディー・ガガ、中絶とLGBTQの権利をツアーで擁護「私たちは止まらない!」(ハフポスト日本版)
https://www.huffingtonpost.jp/entry/lady-gaga-tour-abortion-lgbtq-rights_jp_62f2fb25e4b0acf9d002cdb7
レディー・ガガ、中絶と同性婚の権利をコンサートで訴える(Billboard JAPAN)
https://www.billboard-japan.com/d_news/detail/115372
レディー・ガガ、ワシントンDC公演で中絶の権利と同性婚を支持する考えを表明(NME)
https://nme-jp.com/news/119341/

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