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自民「性的マイノリティに関する特命委員会」城内事務局長、「お花畑正義感の人たち」発言で炎上

2022年08月26日

 25日に開かれた自民党の「性的マイノリティに関する特命委員会」の会合で、同委員会の事務局を務める城内実衆議院議員(自民党)が、「美しいポリコレみたいなものでストーリーをつくって、それを疑問視する人をひたすらたたくお花畑正義感の人たち」は「多様な価値観、多様な市民を、ステレオタイプでやっているんじゃないか」、「純粋まっすぐお花畑の人は『差別されている人を助けなきゃ』みたいな話(となっている)」などと、LGBTQ差別解消に取り組む人を揶揄するような発言をしたことが問題視されています。
 

 城内議員は会合の後、朝日新聞の取材に対し、「LGBTに関する活動家や当事者を『お花畑』と言ったのではない」としたうえで、「LGBTに関する問題は複雑で多様な要素が絡み合っており、当事者にもいろんな意見がある。一部の人は物事を単純化していないか、という趣旨で言ったつもりだった」と説明、発言は撤回しないとしたうえで、「主語や述語に気をつけて発言しなければいけない」と述べたそうです。

 これに対し、SNSでは「LGBTに関する活動家や当事者でないなら、じゃあ誰のことなのか」「きちんと記者会見で説明すべき」「人々の理想を聞き入れるのが国会議員の務め。それを侮辱するとはどういうことか」「有識者も招いてる会合で“お花畑”などという言葉で語るのはどうなのか」「いったい何のための会合なのか」「なるほど杉田水脈を総務政務官にするような人たちはそういう考えなんだね」「発言そのものに劣らずこういう誤魔化しが極めて醜悪だと思います」「人権意識が本当に欠如している」「こんなに批判されている最中にこの発言…」といった批判の声が上がっています。
 
 一般社団法人fair代表理事の松岡宗嗣さんは、城内議員が「性的マイノリティに関する特命委員会」だけでなく、「同性婚は精神障害で依存症」などの差別言説を広めた神道政治連盟国会議員懇談会の事務局長でもあると指摘し、「そりゃLGBT"理解増進"法案すら国会に提出できないよね。差別をなくす気など毛頭ない、むしろ差別し続けたいのだから」と批判、そして、城内議員が旧統一教会とのつながりがある(2018年に関連団体に祝電を送っている)ことも指摘しています。


参考記事:
城内氏、LGBT活動「お花畑」(共同通信)
https://nordot.app/935514854725664768
LGBTの議論巡り「お花畑正義感でステレオタイプ」の人がいる…自民・城内実氏が発言(読売新聞)
https://www.yomiuri.co.jp/politics/20220825-OYT1T50227/
自民・城内氏「お花畑正義感の人たち」 性的少数者の差別めぐり発言(朝日新聞)
https://digital.asahi.com/articles/ASQ8T6DX2Q8TUTFK017.html

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