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エルトン・ジョンがホワイトハウスで演奏したあとバイデン大統領から勲章を贈られ、涙しました

2022年09月26日

 エルトン・ジョンが「A Night When Hope and History Rhyme(希望と歴史が韻を踏む夜)」と題したホワイト・ハウスで開催されたイベントに招聘され、「Your Song」や「Rocket Man」などの代表曲をピアノの弾き語りで披露しました。バイデン大統領は、エルトンの音楽のキャリアやHIV/エイズに関する長年の活動を称え、「National Humanities Medal(米国人文科学勲章)」を授与し、エルトンは驚き、感極まった様子で涙を流したそうです(受章、おめでとうございます)


 ホワイトハウスによれば、今回のイベントは、音楽が人々を一つにする力を称えるために開かれたそうで、元ファースト・レディのローラ・ブッシュ、教育活動家のマララ・ユサフザイ、HIV/エイズ活動家のジャンヌ・ホワイト・ギンダー、テニス界のレジェンドでレズビアンであることをカムアウトしてLGBTQの活動にも貢献してきたビリー・ジーン・キングなど、教師、学生、救急隊員、LGBTQの活動家ら2000人以上の人々が招待されました。

 エルトン・ジョンはこの日、黒いスーツにオレンジ色の眼鏡をかけ、ライトアップされたホワイトハウスのサウスローン(南庭)に設置されたステージに登場し、「しけた場所だな」とジョークを飛ばし、「これまでにも美しい場所で演奏してきたが、ここはそれ以上です」と喜びを語ったあと、「Your Song」を披露しました。そして「Rocket Man」「Tiny Dancer」などのほか、ジョー・バイデン大統領が個人的に思い入れのある「Crocodile Rock」なども演奏しました。
 
 イベントの最後にバイデン大統領は、エルトン・ジョンの音楽のキャリアや、HIV/エイズに関する長年の活動を称え、「彼はその力強い声と決定的な楽曲群で我々の魂を動かしてきました。彼は絶対的な勇気を持った不朽のアイコンにして擁護者であり、誰もが尊厳と敬意をもって扱われるべきだというシンプルな真実を前に進め、慣習に挑戦して、汚名を打ち砕くという目的を見出したのです」と語り、「National Humanities Medal(米国人文科学勲章)」を授与しました。エルトンは勲章に驚き、感極まった様子で涙を流したそうです。
 エルトンは「アメリカ合衆国からこのような素晴らしい賞をいただいて、恐縮していますし、光栄ですし、心底驚いています」「これは大切なものになるでしょうし、必ずやこの病気をなくすという取組みを倍にしてくれるでしょう。ミュージシャンとしての私に対するアメリカの思いやりは比類なきものですが、HIV/エイズとの闘いについてはさらに大きなものです」と語りました。

 エルトン・ジョンは現在、これが最後のツアーだとして「フェアウェル・イエロー・ブリック・ロード」ツアーを行なっています。先日、エリザベス女王が亡くなったときには、トロント公演で追悼の意を表し、「Don’t Let The Sun Go Down On Me」を演奏していました。
 8月末にリリースしたブリトニー・スピアーズとのコラボ・シングル「Hold Me Closer」は英米など全世界40カ国のiTunes Storeで1位を記録しています(長年の後見人問題という地獄からようやく脱したブリトニーにエルトンが声をかけ、6年ぶりのカムバックシングルとなったものです)
 ゲイ・アーティストの大御所というだけでなく、勲章を授与されるほどHIV/エイズとの闘いの活動に勤しみ、コロナ禍に際してはチャリティコンサートを開催し、(RINA SAWAYAMAなども含め)多くのアーティストに愛の手を差し伸べ…いったい世界中でエルトンに感謝している人たちがどれだけたくさんいるのだろう?と思います。世界一レベルの慈善活動家であり、偉大なるゲイの先輩。本当に素晴らしい方です。 



参考記事:
エルトン・ジョンさん、ホワイトハウスで歌 バイデン氏が招待(AFP=時事)
https://www.afpbb.com/articles/-/3425469
エルトン・ジョンさんが弾き語り ホワイトハウスで、分断に苦言も(共同通信)
https://nordot.app/946316207005581312
エルトン・ジョン、ジョー・バイデン大統領から米国人文科学勲章を贈られる(NME)
https://nme-jp.com/news/121022/
エルトン・ジョン、米大統領からの勲章授与のサプライズに涙(BARKS)
https://www.barks.jp/news/?id=1000225008

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