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リナ・サワヤマが来日公演でレインボーフラッグを振り、LGBTQコミュニティのために「Chosen Family」も歌ってくれました

2023年01月21日

 リナ・サワヤマが「Hold The Girl Tour」日本公演のために来日し、1月17日(名古屋)、18日(大阪)、20日(東京)の3公演を行ないました。ライティングがレインボーカラーだっただけでなく、リナがファンから受け取ったレインボーフラッグをステージで振ってくれたり、「LGBTQコミュニティのために」と言って「Chosen Family」を歌ってくれたり、日本のLGBTQに愛と祝福を捧げるような、本当に素晴らしいライブとなりました。


 会場にレインボーフラッグを持ってきたLGBTQのファンの方たちも多く(そのこと自体、感動的なのですが)、初日の名古屋公演では、レズビアンカップルが持っていたレインボーフラッグをリナが受け取って、ステージ上で大きく振ってくれて、感動を呼びました(3公演ともそのようにしてレインボーフラッグをステージで振ってくれたようです)
 
 MCではLGBTQなどのマイノリティの方に向けて「ここはセーフスペースだよ」と言ってくれたり(海外では人種的マイノリティやLGBTQに対する暴力がひどいので、セーフスペースがとても重要なキーワードになっています)、「LGBTQ+の人いる〜?」と呼びかけたり、「世の中には私たちのことをバカにしたり悲しませるようなことを言う人もいる。時にはそういう人たちが私たちの家族だったり政府や社会だったりもする。でもこの世界にはそのままのあなたを愛して受け入れてくれる人もいます。だからあきらめずに自分を貫いて生きていきましょう」と語ったりしました。
 
 そして、今回のツアーではセットリストに入っていなかった「Chosen Family」を、(おそらく五輪閉会式で流れて話題になったということも意識して)「LGBTQコミュニティのために」と言って特別に歌い、感動を呼びました。
(初邦楽カバーで敬愛する宇多田ヒカルさんの「First Love」を歌ったのも本当に感動的でした。宇多田ヒカルさんもノンバイナリーですから、そういう意味では、世界的な人気を誇る日本人アーティストのツートップがクィアってスゴいですし、いろんな意味で歴史的な瞬間だったのではないでしょうか)
 
 Twitterには、上記のツイートのほかにも、「あんなにカッコよくレインボーフラグを掲げてくれる人、見たことがなかった」「リナから「LGBTQ+の人、いる〜?」って投げかけられて、ほんの一瞬だけ迷ったけど、ちゃんと両手挙げて答えられた」「そのままでいいんだよって言われて本当に泣けた」「私達は大丈夫!祝福されている!という気持ちになった」「ステージングもその表情も、マイノリティのすべてを背負う覚悟を感じた。泣いた」「マイノリティも主役になれる。そんな感覚になりました」といった、愛と感謝のコメントがあふれています。
 
 昨年のサマソニでの初ライブの際もMCで「私は日本で同性婚できません。平等な権利のために一緒に闘って!」と訴え、今回の凱旋的な来日公演でも最大限にLGBTQを支援するメッセージを贈ってくれたリナ・サワヤマ。間違いなく今、最も素晴らしい日本人クィアアーティストであり、LGBTQの「アイコン」になったと言えるでしょう。

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