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米国が献血禁止基準から男性間性交渉の条件を撤廃、ゲイ・バイセクシュアル男性差別が解消へ

2023年01月28日

　米食品医薬品局（FDA）が1月27日、男性間で性交渉する人の献血を制限していた「過去3ヵ月間に性交渉がないこと」との条件を撤廃する指針改正案を公表しました。長年のゲイ・バイセクシュアル男性への差別がようやく解消されることになります。


　昨年12月の米国も献血の規制を見直し、性的指向ではなく個別の状況に応じてリスク査定する方向に動くそうですとのニュースで詳しくお伝えしていたように、米国では80年代、HIV感染リスクの高さを理由にゲイ・バイセクシュアル男性の献血が全面的に禁止されましたが、特定の性別、性的指向の人に対する差別だとの批判の声が高まり、2015年に「全面禁止」から「最後の性交渉から1年たった場合」へと緩和され、2020年には「3ヵ月」に短縮しました（コロナ患者を救うため、多くの医師が声をあげたことが功を奏しました）。英国やカナダ、フランスなどでもすでに献血禁止基準が見直され、性別や性的指向に関係なく過去数ヵ月の性行動によって判断することになっています。
　今後、他の国でも同様の基準の見直しが進みそうです。

　
　なお、日本ではいまだに「過去6ヵ月以内に男性どうしの性的接触があった場合」献血できないことになっています（詳細はこちら）
　
　

参考記事：
米、献血制限緩和へ案公表　男性間性交渉の条件撤廃（共同通信）
https://www.47news.jp/8867755.html


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