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「偏った指導で同性愛に誘導」発言の台東区議が議会で謝罪し、発言の一部を撤回しました

2023年10月26日

 先月、台東区の区議会一般質問で「偏向した教材や偏った指導があれば(子どもを)同性愛に誘導しかねない」などと発言し、問題視されていた松村智成区議(自民)が26日、本会議で謝罪し、発言の一部を撤回しました。

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 松村区議は26日の本会議で「議員として配慮に欠ける表現があり、それにより傷つかれた方におわび申し上げる」と謝罪。「同性愛に誘導しかねない」とした部分のほか、「指導する教員によっては、同性婚や選択的夫婦別姓を認める世の中にしなければならないという一方的な思想が生徒児童に植え付けられる」などとした部分の取消しを申し出て、認められました。

 本会議前には、(昨年、神政連の「同性愛は依存症」冊子の撤回を求める抗議集会を主催するなど、さまざまに活動してきた)市民団体「Stand for LGBTQ+ Life」が、発言撤回と謝罪を求めて集めたネット署名1万6922筆を、松村区議に手渡しました。その際、同団体の小林美咲さんが「差別発言で傷ついた人がこんなにいるんですよ」と語りましたが、松村区議は、首をかしげながら「そうですか。真摯に受け止めます」と答えたそうです。

 本会議を傍聴した後、小林美咲さんは、「一部ではなく全部を取り消すべき発言だった※。決まりきった謝罪に聞こえた。撤回までに時間がかかったが、その間に(LGBTQなどについて)勉強した様子もなかった」と批判しました。(※松村議員は「性の多様性ばかりに重点を置き、男性や女性の特徴を軽視するような教育をしては、児童が混乱するばかり」とも述べていました)

 松村区議は本会議終了後、報道陣の呼びかけに返答することなく議場を後にしたそうです。
 



参考記事:
台東区議が謝罪、一部取り消し 学校教育「同性愛へ誘導」発言(毎日新聞)
https://mainichi.jp/articles/20231026/k00/00m/010/345000c
「偏った指導で同性愛に誘導」と発言した台東区議が謝罪 一部撤回も(朝日新聞)
https://digital.asahi.com/articles/ASRBV5KB7RBVOXIE03C.html
「同性愛に誘導」発言の松村智成・台東区議が区議会で謝罪 「配慮に欠けた」と一部撤回(東京新聞)
https://www.tokyo-np.co.jp/article/286136

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