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LAのゲイバーでJLoを演じたクイーンの目の前にご本人がサプライズで登場し、会場が沸き立ちました

2024年01月22日

 LAのゲイタウン、ウェスト・ハリウッドの有名なゲイバー「The Abbey」で、ドラァグクイーンのジョー・ロペスがジェニファー・ロペスの「Can't Get Enough」をパフォーマンスした直後、ご本人がサプライズで登場して、会場が大盛り上がり!というニュースがありました。

 ジョー・ロペスはその名の通り、ジェニファー・ロペス(JLo)に憧れて、彼女にオマージュを捧げるショーをやり続けてきたクイーンだそうで、この日は(MVを見ていただくとジョー・ロペスの衣装がJLoそっくりだということがおわかりいただけると思いますが)リリースされたばかりのJLoの新曲「Can't Get Enough」をアビーで披露しました。
 パフォーマンスを終えた直後、JLoはそっとステージに上がり、まず満員の観客が感性を上げ、そのリアクションを見てジョーが振り向くと、そこにJLoご本人が! 感激して抱き合ったり、本当にうれしそうでした。「生涯でいちばんのメモリーになるよ」とジョーは喜びを語っていました。
 インタビュー映像の中でジョーは、自分のパフォーマンスは自分にとって大切なさまざまな女性へのオマージュだと語り、JLoについては、ゲイが今ほど受け入れられていなかった90年代から「自信をくれた」「自分を見てくれると感じられる人」だったといい、ずっと尊敬してきた「アイコン」だったと語っています。(なお、JLoは2014年、GLAADメディア賞でアライとしての最も栄誉ある賞を贈られています)
 そんな憧れの人にオマージュを捧げるショーをして、まさかご本人に会えるなんて、どんなにかうれしかったことでしょう。
 みんながハッピーになれるような、とても素敵なニュースでした。

 

 ウェスト・ハリウッドの「The Abbey」は1991年、多様な人々を祝福する、LGBTQのセーフスペースでもある小さなカフェとしてスタートし、数年後にはレストランやクラブも併設されるほどの人気を博し、クリスティーナ・アギレラなどのセレブも来場するような、世界に名を馳せるゲイバーとなりました。レディ・ガガも2021年、アビーの30周年を祝っています(店の前にプログレス・プライド・カラーに彩られた「BORN THIS WAY」のストリート・アートが設けられました)
 そんなアビーも、コロナ禍の影響を受け、「Rage」などウェスト・ハリウッドの多くの老舗のゲイバーがクローズしていくなかで、今年7月に売りに出され、11月にトリスタン・シュクラフトという新しいオーナーに譲渡されました。
 創設者のデヴィッド・クーリーは声明で「アビーはエイズ危機の時代も、婚姻平等やトランスジェンダーの権利のための闘いの時期も、LGBTQの聖地であり続けた。コミュニティのサポートや連帯、アクティビズム、祝福に貢献してきたことを誇りに思う。私はここで人生の半分を過ごし、信じられないような人々と会い、ここが幸せと受容の場となる様を見てきた。これから新しい時代になる。トリスタンはここが人々にとってどういう場所か知っているし、信頼している。きっとスゴいパーティをやってくれると思う」と語りました。
 新オーナーのトリスタン・シュクラフトは、「デヴィッド・クーリーの33年のレガシーを引き継ぐことにワクワクしている。彼は小さなカフェからこの店を始めた、誰も知らないような脇道で。それが全米だけじゃなく世界的にも有名な店に成長した。これを引き継ぐ光栄と責任を感じているよ。進化するLGBTQコミュニティのアイデアを反映して、私自身のホスピタリティも加味して。レガシーを引き継ぐだけじゃない、未来のLGBTQのナイトライフを創造していく所存です」とコメントしました。
 今回のジェニファー・ロベスの登場も、そんな新オーナーが企画したサプライズだったのではないでしょうか。
 


参考記事:
ジェニファー・ロペスさんに扮したドラァグ・クイーンの前に本人が……会場大盛り上がり(BBC)
https://www.bbc.com/japanese/video-68052621

West Hollywood Nightlife Landmark The Abbey Has Been Sold(Los Angeles Magazine)
https://lamag.com/nightlife/the-abbey-has-been-sold

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