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尾辻かな子さんが再び衆議院議員に当選し、国会に返り咲くことになりました

2024年10月28日

 10月27日(日)の衆院選で大阪10区から出馬していた尾辻かな子さん(立憲民主党)が、比例代表近畿ブロックで当選を果たしました(おめでとうございます)    


 尾辻かな子さんは、2003年に大阪府議となり(当時の府議会の最年少となる28歳で初当選)、2005年には府議会で大阪府の住宅供給公社が管理・運営する住宅に同性カップルも入居できるよう認めさせました。同年、『カミングアウト〜自分らしさを見つける旅』(講談社)を発表し、東京レズビアン&ゲイパレードのステージでレズビアンであることをカミングアウトしました。2006年にはIDAHOのアクションを初めて起こしたほか、関西レインボーパレードの事務局長を務め、大阪での悲願のパレードを実現させました。
 2007年、夏の参議院議員選挙に民主党公認候補として(LGBTの候補が公認を受けるのは初)比例区から立候補し、二丁目に事務所を構え、全国のコミュニティの協力を得ながら奮闘しましたが、当選は叶いませんでした(しかし、この選挙運動を通じて、テレビを含め多くのメディアに敬意を持って取り上げられ、公にLGBTQが認められていくきっかけを作ったと言えます)
 2012年には衆議院議員選挙に民主党公認で大阪5区から立候補しましたが、残念ながら届きませんでした。
 2013年、6年前の参院選で上位だった方たちが辞任などしたことを受け、まさかの繰り上げ当選となり、ごく短い期間ではありましたが、参議院議員を務めました(その際のインタビューはこちら)。数ヶ月間の任期中、LGBTに対する偏見や差別を助長しかねない教員採用試験における適性検査の実態とその改善等に関する質問主意書を提出したり、HIVのことについて質問したりしました。
 そして2017年10月の衆院選に出馬し(大阪2区、立憲民主党)、比例復活で当選を果たし、オープンリーLGBTQとして初の衆議院議員となりました。国会で同性婚について質問したり、衆議院法制局から同性婚の法制度化について「憲法上の要請であるとの考えは十分に成り立ち得る」との見解を引き出すなど、(2007年の出馬の際に掲げていたように)同性婚実現に向けて重要な活躍をしました。
 2021年の衆院選では残念ながら当選することができませんでしたが、今回、辻元清美の後任として大阪10区の党公認候補として出馬し、当事者として同性婚実現も訴えながら選挙戦を戦い、当選を果たしました。  

「この大切な1議席で、大阪の声、皆さんの声を国会へ届ける。ここからがスタートです」と語り、応援してくれた方にお礼を述べたXの投稿には4千近い「いいね」やたくさんのおめでとうコメントが寄せられました。

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