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昨年の新規HIV感染(確定値)は994名でした

2025年09月27日

 3月末に昨年の新規HIV感染(速報値)が3年ぶりに1000人を超えたとのニュースをお伝えしていましたが、26日、厚労省はその確定値として新規HIV感染者とエイズ患者の合計が994名だったと発表しました。

 
 例年、3月に前年の新規HIV感染報告数(速報値)が出され、8月にその確定値が発表されますが、今回は珍しく、速報値よりも確定値のほうが少なくなり(報告を精査していった結果、誤りが見つかったのではないかと思われます)、新規HIV感染者とエイズ患者の合計が994名となりました。

【概要】
・今回の報告期間は2024年1月1日〜12月31日の1年間
・新規HIV感染者は662名(前年比7名減)(過去20年間で2番目に少ない)
・新規エイズ患者は332名(前年比41名増)(過去20年間で4番目に少ない)
・合計で994名(過去20年間で3番目に少ない)
【同性間の性的接触】
・新規HIV感染者は417名(前年比59名減)(全体の約63%) 
・新規エイズ患者は170名(前年比13名増)(全体の約51%) 

 エイズ予防情報ネットに掲載されたエイズ動向委員会委員長コメントでは以下のように述べられています。
「令和5年と比べおおむね横ばい(-約1%)であるが、保健所等での検査件数の伸びが鈍化していることが影響している可能性がある点に留意し、今後の状況を注視していく必要がある」
「令和6年の新規エイズ患者報告数は、令和5年と比べ増加(+約14%)し、令和4年より2年連続で増加となった。これは、新型コロナウイルス感染症の流行等により保健所等でのHIV検査件数が減少していたことにより、エイズを発症するまで診断を受けていなかった患者が増えていることと、外国国籍のエイズ患者報告数の増加による可能性があるが、そのトレンドが変わってきている可能性も疑われるため、今後の状況を注視していく必要がある。そのため、新規報告数全体に占めるエイズ患者報告数の割合は33.4%と過去20年間で最も高い割合となっている」

 同性間の性的接触について注目すべきは、新規HIV感染者が417名で、過去最少だった2022年の443名よりも少ない(過去最少を更新)ということでしょう。2022年、保健所でのHIV検査も回復した(検査数が前年より25.6%増えた)のに新規感染がガクンと減ったのはPrEPの効果だと言われていますが、引き続きPrEPの効果が表れているのではないかと思われます。
 ただ、委員長コメントで「新規報告数全体に占めるエイズ患者報告数の割合は33.4%と過去20年間で最も高い割合となっている」と言われているように、エイズを発症してわかる方が全体的に増えていて、その傾向は同性間の性的接触についても当てはまります(と言っても、2020年が190名、2021年が162名、2022年が127名、2023年が157名でしたので、横ばいというか、いったん減って、また上がってきているような感じです)
 地元の保健所で検査を受けるのは気が引けるという方もいらっしゃると思いますが、SHIP(神奈川)やdista(大阪)ではコミュニティセンターで検査を受けられますし、郵送検査なども利用できますし、受けやすい方法でぜひ。自身の健康状態を知るという意味でも年に1回くらいは定期的に検査を受けるようにしたいですね。

2020年以降の新規HIV感染数の推移
※()は同性間性的接触による感染です
2020年 新規HIV感染740人(543人) エイズ患者336人(190人) 計1095人(733人)
2021年 新規HIV感染742人(531人) エイズ患者315人(162人) 計1057人(693人)
2022年 新規HIV感染632人(443人) エイズ患者252人(127人) 計884人(570人)
2023年 新規HIV感染669人(476人) エイズ患者291人(157人) 計960人(633人)
2024年 新規HIV感染662人(417人) エイズ患者332人(170人) 計994人(587人)
 

参考記事:
HIV報告、994人 2年連続増加 厚労省(時事通信)
https://www.jiji.com/jc/article?k=2025092601013

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