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安堂ホセさんの『迷彩色の男』がフランス発の文学賞「国際ゲイ小説賞」外国小説部門を受賞しました

2025年11月15日

 今年1月に『DTOPIA』で芥川賞を受賞した作家の安堂ホセさんの2作目で第170回芥川賞候補にもなっていた『迷彩色の男』フランス版(翻訳:レオノール・シイナ)が日本時間の14日、フランス発の文学賞である「Prix International du Roman Gay(国際ゲイ小説賞)」の外国小説部門を受賞しました。


 国際ゲイ小説賞は、2013年にパリの出版社エディシオン・デュ・フリゴとジェラール・ゴーイエによって創設された国際文学賞です。LGBTQIA+の物語・視点・アイデンティティを表現する作品を授賞対象とし、より広範な文化的多様性と対話に貢献する小説を表彰しています。
 外国小説部門受賞作の『迷彩色の男』は、東京のハッテン場で起きた傷害事件をめぐって、主人公がその事件の犯人を突き止めるミステリー的な作品です。日テレの記事では「ブラックボックス化した小さな事件がトリガーとなり、混沌を増す日常、醸成される屈折した怒りなど、折り重なる感情と衝動が色鮮やかに疾走するクライム・スリラー」と紹介されています。
 ちなみに安堂さんのデビュー作『ジャクソンひとり』もフランス語版『Juste Jackson』がマルキ・ ド・サド賞の候補作となっています。 

 安堂さんは今回の受賞について「この度はすてきな賞に、僕の二作目の小説、『迷彩色の男』を選んでいただき、うれしく思っています。ありがとうございます」「この小説の中では、人物同士の文化的な差異や、コンテクストの差異、断絶が、たくさん書かれているので、それをさらにフランスの言葉に置き換えるのは、かなりご苦労もあったのではないかと感じています。改めてお礼申し上げます。言語の種類を超えて、何か伝わるものがあったらうれしいなと思っています」とコメントしています。


 今年は王谷晶さんの『ババヤガの夜』が英国推理作家協会賞(ダガー賞)の翻訳部門に選ばれるというニュースもありました(最終候補に選ばれた「ラムダ文学賞」は残念ながら受賞はなりませんでした)。日本のクィア小説が海外で高く評価されるようになったこと、素晴らしいですね。



参考記事:
安堂ホセ フランス発の文学賞・国際ゲイ小説賞を受賞「何か伝わるものがあったらうれしい」(日本テレビ)
https://news.ntv.co.jp/category/culture/8548f2e59eaf448e900ee26ad7bcb669

安堂ホセさんに国際ゲイ小説賞 「迷彩色の男」フランス語版(共同通信)
https://news.jp/i/1361966681311478386?c=302675738515047521?c=302675738515047521




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