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【プライド月間】ブダペストやニューヨークなど世界各地でパレードが開催されましたが、パリのプライドは猛暑で延期されました

2026年06月30日

 6月の最終日曜は1969年にストーンウォール暴動が起こり、翌1970年にストーンウォール1周年を記念した全米でのデモ行進(プライドパレードの始まり)が開催されて以来、プライドデーとされてきました。今年も6月27日(土)28日(日)には世界中でプライドパレードが開催されました。


 ハンガリーの首都ブダペストで27日、長年LGBTQを苦しめたオルバン政権が倒れて以降初めてのプライドパレードが行なわれ、1万人を超え​る市民が参加しました。参加者らは記録的な暑さの中、巨大なレインボーフラッグやEUの旗を掲げて行進しました。昨年はオルバン政権がプライドパレード禁止法を可決したことから大規模な反政府デモが行なわれましたが、今年は政権交代が実現したことから禁止‌令が解除され、晴れてパ​レードの開催が公に認められました。
 ロイターによると、参加した学生のファニ・‌ファイトさんは、政権交代のほか、将来的に養子縁組⁠や結婚に関する新たな権利が認められるとの期待の高まりから、雰囲気がはるかに前向きになっている⁠と語りました。「みな大変気分が高揚​している。こ‌れだけの年月を経て、ついに平等な権利が得られるなら素晴らしい」
 オルバン氏はトランスジェンダーの法的性別変更を禁止し、同性カップルによる養子縁‌組を⁠停止する憲法修正も主導しただけでなく、2021年には「キリスト教徒の家族の価値観」を盾に「西側諸国の新たなイデオロギー形態に対抗し、イデオロギー的あるいは生物学的な妨害から子どもを守る必要がある」としてLGBTQについて公に語ることを禁じ、同性愛や性別移行を助長​すると見なされる教材を学校で禁じる反LGBTQ法案を成立させ、EU欧州委員会がEU基本条約に反しているとして法的手続きを開始していました(詳細はこちら)。今年4月のハンガリーの総選挙で、ペーテル・マジャル氏率いる新興野党の中道‌右派「ティサ(尊重と自由)」が勝利し、オルバン氏による16年間に及ぶ強権的な長期政権に終止符が打たれました(世界で進む民主主義の後退に一石を投じました。詳細はこちら


 ストーンウォール・インのお膝元であるニューヨークでは28日、毎年恒例のNYC PRIDEのパレードが開催され、マムダニ市長が就任後初めてパレードに参加しました。今年3月、初のLGBTQIA+担当市長室の設立を発表したマムダニ市長は、コミュニティの歓迎を受けながら行進しました。
 一方、トランプ政権がトランスジェンダーへの抑圧を強め、DEI政策の撤廃を進めるなか、参加者らからは「決して負けない」との声が上がったといいます。トランプ政権は「性別は男女の2つのみ」だとして軍からトランスジェンダーの排除を進めているほか、未成年を対象とした性別適合医療を事実上禁じる方針を打ち出すなどしています。
 時事通信によると、ニューヨーク在住のゲイの弁護士、ポール・ステイスユナスさんは「今の政治情勢を考えると、声を上げることに意味がある。政府の対応がどうであれ、多くの支援や愛の存在を人々に知ってもらうことが大切だ」と語りました。
 

 一方、パリでは、異例の猛暑で体調を崩す人が相次ぎ、救急サービスが逼迫していることに鑑み、27日に予定されていたプライドパレードが急遽、9月に延期されることになりました。主催者が26日、発表したところによると、病院での収容能力が限界に達しているとのことで、警察から負担を軽減するため日程の変更を命じられたそうです。
 
 
 東京プライドでもブースやフロートを出展していたチーム台湾が、ニューヨークやサンフランシスコ、オスロのパレードにも参加したというニュースもありました。
 フォーカス台湾によると、NYC PRIDEのパレードには、ニンフィア・ウインドをはじめとするドラァグクイーンが台湾で親しまれる嗜好品「ビンロウ」の売店をイメージしたフロートに乗り、マンハッタンの大通りを練り歩きました。隊列には駐ニューヨーク台北経済文化弁事処(総領事館)の李志強処長や現地で暮らす台湾出身者、留学生らも参加していました。
 サンフランシスコ・プライドのパレードでは、現地の台湾系民間団体のほか、交通部観光署(観光庁)と駐サンフランシスコ台北経済文化弁事処が参加し、LGBTQフレンドリーな台湾への来訪を呼びかけました。
 27日に開催されたオスロ・プライドのパレードの台湾チームはノルウェーに留学中の医学生が率い、アジア初の同性婚承認国をPRする横断幕や、中華民国(台湾)の国旗などを手に行進しました。

 
 27日にはタイのパタヤでPattaya International Pride Festivalのパレードが開催されました。オープニングイベントにはPanrada Attohi副市長が登壇し、多様性と平等、包摂について語りました。6回目となる今年は「PROUD IN EVERY SHADE, CELEBRATE YOUR TRUE LIGHT」とのテーマを掲げ、タイ一の華やかさを誇るパレードには多彩なフロートが参加し、セントラル・マリーナ・アウトレットからセントラル・パタヤまで市の中心部をカラフルに行進しました。パレード後にはセントラル・パタヤのアリーナで「アルカザール」のダンサーやドラァグクイーンらによるショーが繰り広げられました。
 

 日本でもプライド・デーの28日、小樽、青森、真鶴、宝塚でプライドパレードが開催されました。
 青森レインボーパレードは開催直前の台風と地震にもかかわらず、176名が参加し、青森駅前を行進しました(公式Xより)
 神奈川県真鶴町で開催された西湘クィアパレードは、雨の中ではありましたが、街の人たちもレインボーフラッグを降って応援してくれたりして、温かなパレードになったようです(公式インスタグラムより)
 兵庫県宝塚市で開催されたレインボープライドたからづかは、とある参加者の方がみんなにロゴ入りチロルチョコを配ったりして、温かな雰囲気のイベントになったようです(公式Xより)
 
 


参考記事:
ブダペストで1万人超参加のプライドパレード、オルバン氏敗北後初(ロイター)
https://jp.reuters.com/world/europe/SDO76AOJUVO2JOSFZILVTQ3OWA-2026-06-29/

米NYで「プライドマーチ」トランプ政権が性的マイノリティーへの圧力強めるなか(日テレ)
https://news.ntv.co.jp/category/international/4bc7ae04692043768906bf5ab1526c57
NYでLGBT権利擁護パレード トランプ政権抑圧に「負けない」(共同通信)
https://news.jp/i/1444111377614553330?c=39550187727945729
NYで「プライドマーチ」 性的少数者への理解訴え 米(時事通信)
https://www.jiji.com/jc/article?k=2026062900308

LGBTパレード延期、パリ 猛暑を踏まえ救急負担軽減(共同通信)
https://news.jp/i/1443349611424088718?c=39550187727945729
パリ「プライドマーチ」9月に延期、猛暑で 音楽祭取りやめと報道(ロイター)
https://jp.reuters.com/markets/commodities/NNR5QEGV6ZI3XP6WDBKFVBAYWU-2026-06-26/

台湾チーム、NYのプライドパレードで注目集める サンフランシスコやノルウェーでも(中央社フォーカス台湾)
https://japan.focustaiwan.tw/society/202606290002

Pattaya International Pride Festival 2026 Lights Up the Beach with Rainbow Celebration of Diversity and Equality(THE PATTAYA NEWS)
https://thepattayanews.com/2026/06/28/pattaya-international-pride-festival-2026-lights-up-the-beach-with-rainbow-celebration-of-diversity-and-equality/

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