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デヴィッド・バーンのライブで「MAKE AMERICA GAY AGAIN」というメッセージがスクリーンに

2026年08月14日

 元トーキング・ヘッズのデヴィッド・バーンが13日に東京・SGC HALL 有明にて行なったライブで、ステージのバックのモニターに「MAKE AMERICA GAY AGAIN」というメッセージが映し出されたことが明らかになりました。
 
 
 1970年代から80年代にかけて活動し、「インテリバンド」と呼ばれたり、楽曲にアフロ・リズムを取り入れるようになってからは「ポスト・パンク」と呼ばれたりもしたトーキング・ヘッズ(「Once in a Lifetime」などは聞いたことがある方もいらっしゃるのではないでしょうか)。そのボーカルをつとめたデヴィッド・バーンは、トーキング・ヘッズ活動停止以降、坂本龍一らとともに映画『ラストエンペラー』の音楽を手がけてアカデミー賞作曲賞を受賞したり、ワールドミュージック路線を全面に打ち出した楽曲で高評価を得たり、ブライアン・イーノやファットボーイ・スリムともコラボするなど、多彩な音楽活動を展開してきました。
 そんなデヴィッド・バーン(74歳)が奇跡の来日を果たし、8月15日のサマーソニック東京公演と16日の大阪公演に先駆け、13日に「SGC HALL 有明」で単独公演を開催しましたが、Rolling Stone Japanがその公演の模様のオフィシャルレポートを掲載し、ステージのバックのモニターに「MAKE AMERICA GAY AGAIN」というメッセージが映し出されたことが明らかになりました。
 
 Rolling Stone Japanの記事によると、デヴィッド・バーンは「とどまることのない分断、差別、争いなどの危機的、末期的な社会問題、環境問題などに対し、スコットランド移民の血筋を持つある種“よそもの”としての目線から、そして、初老に入った経済的にも豊かな白人男性という自虐的な視点から、改革の警鐘を鳴らしてきた」といい、ジャネール・モネイのシュプレヒコール・ソング「Hell You Talmbout」もカヴァーし、その姿勢を明示していたそうです。この日のステージでも、都市におけるゲリラ戦のような過酷なサバイバルと、その中での緊張感のある日常を歌ったトーキング・ヘッズ時代の「Life During Wartime」をハイライトに披露し、ICE(米国移民・関税執行局)による強制捜査やそれに対する抗議活動・デモの映像を映し出し、椅子席のオーディエンスの多くを立ち上がらせました。
 一方、「今のバーンのユートピアの信条は、そのようにひたすら熱く強くダイレクトに、その主張を掲げることからはやや変化しているようにも見えた」といい、今回のステージでバーンは「愛と思いやりこそが今の時代に抵抗できること」と語りました。これは、バーンと同じスコットランド系の映画監督で『ヘドウィグ・アンド・アングリーインチ』で知られるジョン・キャメロン・ミッチェルの言葉から引用したものです。ステージのバックのモニターに「MAKE AMERICA GAY AGAIN」とのメッセージを映し出していたのは、ジョン・キャメロン・ミッチェルがゲイだから、ということもあるのではないかと書かれています(ちなみにデヴィッド・バーンは2019年に立ち上げた「We are not devided」というプロジェクトの声明で「個人的信条にかかわらず全ての人がLGBTQを平等に扱う法を支持する」と述べています)
 憎悪や暴力が蔓延するなか、「愛と思いやりこそが今の時代に抵抗できること」だというジョン・キャメロン・ミッチェルの言葉は(非暴力不服従の運動で歴史を変えたガンジーや、平和的に人種隔離政策を撤廃させたネルソン・マンデラのように)決して“お花畑”などではなく、何よりも強い武器なのだとバーンは確信し、このようなメッセージを掲げたのではないでしょうか。 
 
 
 なお、サマソニといえば2022年、リナ・サワヤマさんが「私は日本で同性婚できません。平等な権利のために一緒に闘って!」と訴えて反響を呼んだり(それでなくても毎年、サマソ二丁目が開催されたり)、LGBTQ的な名場面がたくさん生まれてきたイベントです。デヴィッド・バーンが明日、どんなライブを披露してくれるのか、楽しみですね。
 


参考記事:
デヴィッド・バーン奇跡の来日公演レポート 比類なきパフォーマンスで教えてくれた「愛と思いやり」(Rolling Stone Japan)
https://rollingstonejapan.com/articles/detail/45221

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