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昨年の新規HIV感染報告数(確定値)が公表され、過去最少となりました

2026年09月19日

 9月16日、厚生労働省エイズ動向委員会による2025年エイズ発生動向年報(確定値)が公表され、3月の速報値と変わらず、新規HIV感染者報告数は過去20年間で最も少ない624人、新規エイズ患者の報告数は過去20年間で2番目に少ない266人で、合わせて890人となりました。
 厚生労働省エイズ動向委員会は「令和7年の新規HIV感染者報告数は、令和6年と比べわずかに減少した。令和7年の新規エイズ患者報告数は、令和6年と比べ減少した。新規報告数全体に占めるエイズ患者報告数の割合は、依然として約3割で推移している。保健所等での検査件数の伸びが停滞していることも留意しつつ、今後の状況を注視していく必要がある」とコメントしています。

 
 また、同日、2026年上半期(第1・第2四半期)の報告数も発表されました。昨年より少し増えている様子が窺えました。

新規HIV感染者報告数 第1四半期:173人(前年は148人) 第2四半期:165人(前年は156人)
新規エイズ患者報告数 第1四半期:52人(前年は52人) 第2四半期:87人(前年は67人)
合計 第1四半期:225人(前年は200人) 第2四半期:252人(前年は223人)

このうち、同性間性的接触によるものは、下記のようになりました。全体の約66%〜67%というのは2000年時点(約73%)よりも6〜7ポイント少ないです。
新規HIV感染者報告数 第1四半期:115人(全体の約66%) 第2四半期:110人(約67%)
新規エイズ患者報告数 第1四半期:27人(約52%) 第2四半期:36人(約41%)
合計 第1四半期:142人(約63%) 第2四半期:146人(約58%)

 厚生労働省エイズ動向委員会は「保健所等における検査件数が減少に転じた一方で、HIV感染者とエイズ患者を合わせた新規報告数は前年同四半期に比べて増加した」「新規エイズ患者報告数について、前年同四半期と比べると増加した。保健所等でのHIV検査件数が新型コロナウイルス感染症流行以前の水準に回復していないことから、エイズを発症するまで診断を受けていなかった患者が増えている可能性があるため、今後の状況を注視していく必要がある」とコメントしています。

 
 
<ご参考>
 以下、2020年以降の新規HIV感染数の推移です ()は同性間性的接触による感染
2020年 新規HIV感染740人(543人) エイズ患者336人(190人) 計1095人(733人)
2021年 新規HIV感染742人(531人) エイズ患者315人(162人) 計1057人(693人)
2022年 新規HIV感染632人(443人) エイズ患者252人(127人) 計884人(570人)
2023年 新規HIV感染669人(476人) エイズ患者291人(157人) 計960人(633人)
2024年 新規HIV感染662人(417人) エイズ患者332人(170人) 計994人(587人)
2025年 新規HIV感染624人(404人) エイズ患者266人(136人) 計890人(540人)  

 同性間性的接触による新規感染が本当に顕著に毎年減っていっているのがわかりますよね。劇的に減った2022年頃から、これはPrEPの効果だと専門医の方などもおっしゃっていましたが、やはりPrEPが浸透し、利用する方が着実に増えていることが功を奏していると言えるのではないでしょうか。
 異性間の新規HIV感染数が毎年ほぼ一定で(90人〜100人くらいで推移)、同性間の増減がダイレクトに全体の報告数を左右する傾向にあるので(だいたい同性間にプラス200人とかで全体の新規感染数になっています)、同性間の感染がもっと減れば、それだけ全体の感染数が減ることにつながるはずです。
 そういう意味では、今ツルバダの薬価が高すぎて利用できないという問題が解決され、もっとPrEPが広く利用されるようになることが新規感染減の鍵を握っていると言えるのではないでしょうか? 国の施策が望まれます。

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