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RAINBOW FESTA!2018事務局長・桜井秀人さんへのインタビュー
今年初めて2daysで開催され、はるな愛さんやET-KING、オバチャーンのみなさんなども登場し、俄然パワーアップした感のあるRAINBOW FESTA!2018。その事務局長を務めた桜井秀人さんにお話を聞いてみました。
2018年10月6日(土)7日(日)、大阪の「RAINBOW FESTA!」が初めて2daysで開催されました。はるな愛さんやET-KING、オバチャーンのみなさんなども登場し、天候にも恵まれ、いつもよりパワーアップしたアツいフェスタとなり、参加者も初めて1万人を超えて大盛況となりました。事務局長の桜井秀人さんにお話を聞いてみました。(後藤純一)
――私は2006年、第1回の関西レインボーパレードから参加していて、大阪で悲願のパレードが開催!という感動も覚えていますし(札幌の方など、全国から集ってくださったのも胸熱でした)、現在のように扇町公園でやるようになるヒントを与えてくれたMASH大阪の「PLuS+」も取材(や出演)をさせていただいてますし、RAINBOW FESTA!(関西レインボーパレード)をずっと見守ってきました。ですので、今回、大盛況&大成功だったことが、我が事のようにうれしいです。本当におつかれさまでした。これまでは10月の三連休の初日の土曜日に開催されてきたと思いますが、今年初めて、2日間開催しようということになった、そのきっかけや経緯、思いなどをお聞かせください。
ありがとうございます。今回でRAINBOW FESTA!は6回目の開催になるのですが、初の2日間開催ということで、実行委員会で様々な話し合いが行われました。時期尚早ということで、今年は次年度のための準備期間として、2019年度は2日間開催してはどうかという意見もありました。ブース出展していただく企業のみなさまとの兼ね合いや、準備や当日お手伝いいただく虹レンジャー(ボランティアスタッフ)のみなさんに集まっていただけるかなど、課題は多くあったのですが、そんなこと言っていたらきっといつまでたっても実現できないだろうということで、今年に2日間やってみようということになりました。今年度は初参加や2年目の実行委員が多かったので、いろいろと手探りでしたが、当日には1万人のみなさまにご参加いただき、大盛況でしたので、結果的には2日開催してよかったかなと感じております。次年度のことは次年度の実行委員が決めるので、どうなるかはわからないですが、このまま2日開催が定着するのかもしれません。
――今年は、はるな愛さんやET-KING、オバチャーンのみなさんという、大阪のメジャーなアーティストがたくさん登場し、スゴい!と思いました。にわかにそうしたメジャーな方々をお呼びできるようになったのは、何かつながりなどがあったのでしょうか?
はるな愛さんは、私が以前に一緒にお仕事させていただく機会がありまして、その際にご出演を直接お願いしましたら、ご快諾いただけるという経緯がありました。ET-KINGのみなさんやオバチャーンのみなさんは、どうにかご出演いただけないものかと、つながりを探したり、直接運営の方にメールを差し上げたりして、何とかご出演いただけることになりました。大阪から様々なことが発信できたらという思いがありまして、セクシュアルマイノリティの当事者だけでなく、大阪や関西を中心のご活躍のみなさまにご出演していただくことで盛り上がっていけばと考えています。セクシュアルマイノリティやLGBTという言葉を知らないという人にも、イベントに興味を持っていただいたりご参加していただけるかなという思いもあって、この度のステージ構成となりました。
――素晴らしいです。最近は企業協賛も増えてきて、お金の面では以前よりも少し余裕が出てきたのかな?と思いますが、いかがでしょう。
今年は様々な企業さまにご協賛・ご協力いただき、イベントを開催することができました。お金の面では、みなさまからのご協賛で運営しておりますので、余裕があることはないですが、みなさまからのお心付けに感謝しながら、最大限にその感謝をお伝えできるようなイベントを開催できるように全力を尽くさせていただいております。
――今年、初めて2日やるということで、いつもとは違ういろんなタスク(夜間の警備など?)が発生し、大変だったと思います。苦労したことなどあれば、教えてください。
苦労したことは、単純に2日開催になることで2倍もしくはそれ以上にタスクが増えたことですね。実行委員の人数は例年と変わらない状況で、することがいろいろと増えたのは大変でしたが、その時の思いも空に飛んでいくバルーンリリースの風船を見たことで霧散していきました(笑)
――最後、涙をぬぐっていらっしゃいましたものね…。
大変なことがあるなかでも、それを共に乗り越えた実行委員の間ではとても強い絆が生まれました。そして有志のみなさまや企業さまのご協力で、多くのの虹レンジャー(ボランティアスタッフ)のみなさんにお集まりいただき、ご協力いただきました。多くのみなさまのご協力をもってRAINBOW FESTA!を開催できましたことを、この場をお借りして、あらためて御礼申し上げます。
――ちなみに、先日、九州レインボープライドに参加されてましたね。感想などあれば、お聞かせください。もしかしたらGWの東京レインボープライドも参加してたのかな?とも思いますが、よろしければそちらの感想もお聞かせください。
はい、九州レインボープライドにも東京レインボープライドにも参加させていただきました。他の地域で開催されているプライドイベントに参加させていただくことで、参加者の気分を味わわせていただいております(笑)。ブース・ステージ・パレードと楽しませていただき、そしてたくさん勉強させていただいてます。こういうふうにしたほうがよいなぁとか、ここは参考にさせていただこうとか、関西にもこのブースのみなさまにご参加いただきたいなとか、RAINBOW FESTA!のさらなる盛り上がりにつながったら、と考えながら、楽しませていただきました。
――来年以降、RAINBOW FESTA!をこういうふうにしていきたい、誰を呼びたい、といった夢があれば、教えてください。
来年のことは来年考えようねと言いながら、頭ではいろいろと考えています。おそらく来年も実行委員として参加させていただくだろうなと思っていますので(笑)。これはあくまでも私の私見なのですが、日常と日常の間にある非日常という位置づけにこうしたイベントがあると考えています。イベントに遊びに行くことを楽しみにしながら日常を過ごす、そして非日常で楽しんだ思い出を胸に、次の日からの日常を頑張る。多くのみなさまにご参加いただけるようなイベントになったら、という思いが私自身の考えているところです。まだ誰を呼びたいという具体的なことは企業秘密にさせていただきますね(笑)
――最後に、読者のみなさんへ一言、お願いします。
今年度は6回目のRAINBOW FESTA!、そして13回目の関西レインボーパレードでした。みなさまからのご協力やご支援をもって無事開催することができました。来年度も実行委員が集まり、7回目・14回目のイベント開催に向けて準備を進めていくかと思います。今後ともよろしくお願いいたします。
――ありがとうございました!
INDEX
- 来年ワシントンDCで開催されるワールドプライドについて、Destination DCのエリオット・L・ファーガソンCEOにインタビュー
- 『超多様性トークショー!なれそめ』に出演した西村宏堂さん&フアンさんへのインタビュー
- 多摩地域検査・相談室の方にお話を聞きました
- 『老ナルキソス』『変わるまで、生きる』を監督した東海林毅さんに、映画に込めた思いやセクシュアリティのことなどをお聞きしました
- HIV、梅毒、コロナ、サル痘…いま、僕らが検査を受けるべき理由:東京都新宿東口検査・相談室城所室長へのインタビュー
- NYでモデルとして活躍する柳喬之さんへのインタビュー
- 虹色のトラックに込めたゲイとしての思い――世界的な書道家、Maaya Wakasugiさんへのインタビュー
- ぷれいす東京・生島さんへのインタビュー:「COVID-19サバイバーズ・グループ東京」について
- 二丁目で香港ワッフルのお店を営むJeffさんへのインタビュー
- 東京都新宿東口検査・相談室の城所室長へのインタビュー
- 俳優の水越友紀さんへのインタビュー
- 数々のLGBTイベントに出演し、賞賛を集めてきた島谷ひとみさんが今、ゲイの皆さんに贈る愛のメッセージ
- 今こそ私たちの歴史を記録・保存する時−−「LGBTQコミュニティ・アーカイブ」プロジェクト
- LGBT高齢者が共同生活できるシニアハウスの設置を目指す久保わたるさん
- 岩崎宏美さん出演のクラブパーティを開催するkeiZiroさんへのインタビュー
- 英国の「飛び込み王子」トム・デイリーについて、裏磐梯のゲストハウスのオーナー・GENTAさんにお話をお聞きしました
- ニューヨーク在住のフォトグラファー、KAZ SENJUさん
- ジョニー・ウィアーが来日!(映画『氷上の王、ジョン・カリー』公開記念トークイベント)
- 畠山健介さんへのインタビュー
- トークセッション「ダイアモンドは永遠に――日本におけるドラァグクイーン・パーティーの起源」
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