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　ニューヨークを舞台に、洗練されたファッションと歯に衣着せぬセンセーショナルなガールズトークで全世界の独身女性（とゲイ）に絶大な支持を得てきた『セックス・アンド・ザ・シティ（以下SATC）』。今年6月の公開時には主演女優4人が揃って初来日を果たし、「SATC旋風」を巻き起こした劇場版第2弾『SATC2』は、全世界で4億ドルという興行収入を記録しました。そして、10月末に早くもDVD化されましたが、今回発売されたブルーレイ＆DVDコレクターズ・エディション（3枚組、初回限定生産）がスゴイです。クリスチャン・ラクロワのデザインとかフォトブックもゴージャスですが、何と言っても超豪華特典映像が見所です。約84分という、これだけで映画本編と同じくらいたっぷり堪能できるボリュームもさることながら、収録されたコンテンツのゲイゲイしさが素敵です。　

　このコレクターズ・エディションの特典映像の内容は、「サラ・ジェシカ・パーカー＆監督マイケル・パトリック・キングが語る」「ファッショントーク」「SATC流ウェディング」「偉大なる80年代」「SATCの華麗なるオトコたち」「SATCを彩るアリシア・キーズの音楽」というものですが、特にゲイ的にアガる3つをご紹介します。

　まずは「ファッショントーク」。
　SATC2の出演者たちの衣装を手がけてきたパトリシア・フィールド（オープンリー・レズビアン）が、今回の映画のファッションについて語るコーナーです。体育館のような衣装部屋に何百着、何百足の衣装が用意されている様子には度肝を抜かれます。プロデューサーのジョン・メルフィ（オープンリー・ゲイ）も度々登場していて、製作現場での活躍の様子が窺えます。

　それから「SATC流ウェディング」。
　映画の冒頭の同性婚のシーンの舞台裏を知ることができます。ゲイメンズ・コーラスやブロードウェイの楽隊を起用し、生きた白鳥が泳ぐセットのゴージャスさに、ライザ・ミネリも「こんなにスゴいセットはパパが生きてた頃の映画以来よ」と語っていました。ライザ・ミネリは撮影が終わった日、特別にコール・ポーターの「EVERY TIME WE SAY GOODBYE」を歌ってくれました。すると、ちょっとした奇蹟が起こるのです…感動せずにはいられない、本当に素敵なコンテンツでした。

　そして極めつけは「SATCの華麗なるオトコたち」。
　マリオ・カントーネ（シャーロットのゲイの親友・アンソニー役）とマイケル・パトリック・キング監督が登場し、マリオが「選ばれてうれしいわ」と言えば「君がアバズレだからさ」と監督が答えるという、オネエまるだしトークで約25分間しゃべりたおします。2人はSATCに登場してきた様々なイイ男たちの魅力を語り合います。Mr.ビッグからスタートしてエイダン、バーガー、トレイ、スティーブ…その他、ゲスト出演してくれたボンジョヴィやデビッド・ドゥカバニー、ブラッドリー・クーパー、ブレア・アンダーウッド…。そして後半は、監督が出題する「SATCの男たちクイズ」。全シリーズの中から「セックス後にシャワーを浴びる男は、誰とのエピソード？」「3Pをしたのは誰と誰？」といったクイズに、果たして何問正解できるか…きっと友達とお部屋で見ると盛り上がります。ゲイだらけのホームパーティ（「女子会」）にピッタリな、素晴らしく楽しいコンテンツでした。

　なお、この特典映像を収録したコレクターズ・エディションはおそらくレンタルにはなっていません…ので、お買い求めのうえ、ご覧ください。今ならAmazonでも3500円くらいで買えるようです。（後藤純一）



『セックス・アンド・ザ・シティ2』ブルーレイ＆DVDコレクターズ・エディション（3枚組） 【初回限定生産】
監督：マイケル・パトリック・キング／出演：サラ・ジェシカ・パーカー、キム・キャトラル、クリスティン・デイヴィス、シンシア・ニクソンほか／ワーナー・ホーム・ビデオ
※amazonでは特典映像（の一部）を紹介した動画も見ることができます