REVIEW
ゴージャス&セクシーだけじゃない、感動の『SATC2』
いよいよ待望の『SATC2』が公開されました。4人のキャラのはじけっぷりやとびっきりのゴージャスさはそのままに、世の女性たち(とゲイ)に対する作り手の「思い」がジンジン伝わってくるような、泣ける映画でもありました。


まずはオープニングにヤラれます。いきなりゲイ、ゲイ、ゲイ!な展開に、顔がほころびっぱなし…でもいつの間にか涙が…。マイケル・パトリック・キング監督(彼もゲイです)やサラ・ジェシカ・パーカー(プロデューサーも務めています)からの最高の贈り物に、その心意気に感謝したい気持ちでいっぱいになります。
それから、キャリー、サマンサ、ミランダ、シャーロット、それぞれの人生の行方が、あいかわらずゴージャスに、そして彼女たちらしく、描かれていきます。
キャリーとMr.BIGの幸せな結婚生活にも「2年目の魔物」が訪れます。ミランダは女性シャットアウトな職場でのイライラをつのらせています。シャーロットはナニー(ベビーシッター)とハリーの浮気を心配しながら、2人の娘の子育てに疲れぎみ。サマンサはあいかわらず自由を謳歌しています。

ミランダとシャーロットがホテルのバーでたまったウップンをはきだしあうシーンは本当に痛快です。「よくぞ言ってくれました!」という世界中の母親たちの拍手が聞こえてくるようでした。
そして、サマンサが今回も、期待に違わぬ「活躍」を見せてくれました。女性の肌の露出が禁じられている中東でエロ全開のサマンサがどんなことになるか…ぜひお楽しみに。ここがまちがいなく、今回のゲイ的見所。キャーキャー言っちゃいます。

これまでのSATCが「恋も仕事も素敵にこなす輝ける独身女性(とゲイ)への応援歌」だとすると、今回のSATC2は「結婚生活に迷いや悩みを持つ女性や子育てに奮闘するすべての女性たち(とゲイ)」への讃歌でした。
ジェニファー・ハドソンとレオナ・ルイスが歌うエンディング・テーマを聴きながら、うっとりするような、心から癒されたような気持ちで、映画の余韻にひたることができると思います。

セックス・アンド・ザ・シティ2
2010年/アメリカ/配給:ワーナー/監督:マイケル・パトリック・キング/出演:サラ・ジェシカ・パーカー、キム・キャトラル、クリスティン・デイヴィス、シンシア・ニクソンほか/6月4日(金)、丸の内ピカデリーほか全国ロードショー
INDEX
- また一つ、永遠に愛されるミュージカル映画の傑作が誕生しました…『ウィキッド ふたりの魔女』
- ようやく観れます!最高に笑えて泣けるゲイのラブコメ映画『ブラザーズ・ラブ』
- 号泣必至!全人類が観るべき映画『野生の島のロズ』
- トランス女性の生きづらさを描いているにもかかわらず、幸せで優しい気持ちになれる素晴らしいドキュメンタリー映画『ウィル&ハーパー』
- 「すべての愛は気色悪い」下ネタ満載の抱腹絶倒ゲイ映画『ディックス!! ザ・ミュージカル』
- 『ボーイフレンド』のダイ(中井大)さんが出演した『日本一の最低男 ※私の家族はニセモノだった』第2話
- 安堂ホセさんの芥川賞受賞作品『DTOPIA』
- これまでにないクオリティの王道ゲイドラマ『あのときの僕らはまだ。』
- まるでゲイカップルのようだと評判と感動を呼んでいる映画『ロボット・ドリームズ』
- 多様な人たちが助け合って暮らす団地を描き、世の中捨てたもんじゃないと思えるほのぼのドラマ『団地のふたり』
- 夜の街に生きる女性たちへの讃歌であり、しっかりクィア映画でもある短編映画『Colors Under the Streetlights』
- シンディ・ローパーがなぜあんなに熱心にゲイを支援してきたかということがよくわかる胸熱ドキュメンタリー映画『シンディ・ローパー:レット・ザ・カナリア・シング』
- 映画上映会レポート:【赤色で思い出す…】Day With(out) Art 2024
- 心からの感謝を込めて――【スピンオフ】シンバシコイ物語 –少しだけその先へ−
- 劇団フライングステージ第50回公演『贋作・十二夜』@座・高円寺
- トランス男性を主演に迎え、当事者の日常や親子関係をリアルに描いた画期的な映画『息子と呼ぶ日まで』
- 最高!に素晴らしい多様性エンターテイメント映画「まつりのあとのあとのまつり『まぜこぜ一座殺人事件』」
- カンヌのクィア・パルムに輝いた名作映画『ジョイランド わたしの願い』
- 依存症の問題の深刻さをひしひしと感じさせる映画『ジョン・ガリアーノ 世界一愚かな天才デザイナー』
- アート展レポート:ジルとジョナ
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