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kemio「その時代のフィルターじゃ今のウチらは盛れないの」

kemioさんが「足立区が滅ぶ」発言の区議に対して「その時代のフィルターじゃ今のウチらは盛れないの」とTwitterとYouTubeに動画を投稿しました。素敵です!

kemio「その時代のフィルターじゃ今のウチらは盛れないの」

 昨年ゲイであることをカミングアウト、「GQ MEN OF THE YEAR」2019の「ユース・インフルエンサー・オブ・ザ・イヤー賞」にも輝いたkemioさんが、足立区の白石区議の発言に対して「その時代のフィルターじゃ今のウチらは盛れないの」とメッセージを添えてTwitterに動画を投稿しました(いいねが2万超)

「(レズビアンやゲイが)ウイルスみたいな言い方してるけど、大丈夫そう? ていうか『まだそこ?』と思ってしまった」
「私たち人間て、生きてきた時代や見てきたものが違うから、時代ごとのフィルターが絶対あると思うのね。でも、『そのフィルターは今の時代には盛れてないの』っていつも思うの」
「時代はどんどん進化するし、どんどんみんなが生きやすい世界になってほしいし、そうなるべきだし、そうなるって信じてる」
「もしかしたら年代が上の先輩には、セクシュアリティの問題やヒューマンライツ(人権)の問題は理解できないというか、ちょっとわからないと思うところがあるのかもしれない」
「時代はどんどんアップデートするから、新しい時代のフィルターで盛っていくべきだと思うの、うちらのライフ、人生は。私たちが生きてるのは過去でも未来でもなく、今なわけ。私たちが戦う、生きるべきフィールドはここなわけ」



 YouTubeのロングバージョンの動画(視聴数は39万超)では、祖父母にカムアウトしたときのことを振り返り、自分のカミングアウトに「いい印象はなかったかもしれない」としながら、「それでいい」と語っています。
「自分の身の回りにLGBTQIA+の方がいないと、そういう環境で育ってきてない、そういうことを勉強してきてない、そういう方と触れ合ってきていないとわからないから、そういう気持ちになってしまうのも(わかる)。『罪は無知(無知は罪)』みたいにキツイ言葉をバンとぶち投げるみたいなこともできないんじゃないかなって思うの」
「だからこそ、みんなで会話をしたり話したりすることがすごく大切になってくると思うの」
「身の回りの人と『どう思う?』とか『私はこういう考えがあるよ』と意見のシェアをしていくことが、社会が変わっていくのにすごく大切なことだと思う」

 最後の方でkemioさんは、「LとGばかりになったら滅ぶ」との発言に対して、こんなふうに語っています。
「セクシュアルマイノリティの人たちはどんどん増えてきてるのではなくて、少しずつ時代が温かい目になってきたり、みんなが会話するようになってきたり、いろんな企業がサポートするとか、そういうのでどんどんムーブメントが大きくなり、今まで自分の気持ちをオープンにできなかったセクシュアルマイノリティの人たちが徐々にオープンになってきて、いろいろな人たちの目に触れる場所に出てきた」
「自分のセクシュアリティの悩みを抱えてたり、葛藤してたり、どうしようって思ってるもっともっとちっちゃい子どもとか学生とか、まだ自分の声を大にして意見を言えない、どうすればいいのかわからない子どもがいっぱいいると思うの」
「(自分が)学生だった時は、周りにそういう話をできる人もいなければ、アドバイスをもらったり、学ぶ環境や授業もなかったし、どうすればいいのかわからないってずっと考えてた。そういう子どもが、ああいう発言をテレビとかを通して聞いたらどう思うのかなって思ったの」

 うんうん、ホントそうだよね、と思わされます。
 若いLGBTQやアライの方からたくさんコメントがついてるのもうなずけます。
 これからもkemioさんの発信力に期待したいです。

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