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オリヴァー・シム「Romance With A Memory」「Fruit」「Hideous」

THE XXのオリヴァー・シムが今年ソロデビューを果たしました。これまでに発表された3作のシングルのMVをご紹介します。サード・シングル「Hideous」では17歳のときからHIVと共に生きてきたことについて表現されています。

オリヴァー・シム「Romance With A Memory」「Fruit」「Hideous」

 「THE XXのオリヴァー・シムが新曲「Hideous」でHIV陽性であることをカミングアウト」とのニュースでもお伝えしたように、今年3月にソロデビューを果たしたTHE XXのオリヴァー・シムが、以前からゲイであることをカムアウトしていましたが、サード・シングル「Hideous」でHIV陽性であることを公表しました。
 「Hideous」のMVは、17歳のとき(15年前)にHIVに感染していることを告知されたオリヴァーが、これまでHIV陽性者としてどのように世界を感じてきたかという心象風景が表現されていると思うのですが、一見すると、あたかもHIV陽性であることがとても”グロテスク”で”醜い”ことであるかのようなネガティブな表現だと受け取られるかもしれません…が、「Romance With A Memory」のリリック・ビデオでもよくわかるように、オリヴァー・シムは大のホラー・ファンであり、大好きなヤン・ゴンザレス監督(『ナイフ・プラス・ハート』というゲイポルノ業界を舞台にしたホラー映画を撮っている現代フランス幻想映画の旗手)に映像の監督を依頼した結果、今回のようなビジュアルになったと解釈したほうがよい気がします。全身光り輝くジミー・ソマーヴィルが守護天使として登場するシーンなどはちょっと感動的で、ジミー愛が炸裂しているのを感じさせます。それと、『BEAUTY AND THE FIST』というゲイビデオがクスッと笑わせてくれます。私的な思いが詰まっていながら、たいへんアーティスティックなMVになっていると思います。
 ちなみに「Hideous」のMVは「Fruit」とつながっている部分もありますので、以下の順番で観ることをおすすめします(「Fruit」は子ども時代の自分に向けて、ゲイでもいいんだよ、とエールを送るような、作品です。スタッフ役で出演している方の中にもゲイの方がいらっしゃいます)



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