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Sydney Gay and Lesbian Mardi Gras Parade 2025

今年も3月1日(土)、シドニー・ゲイ&レズビアン・マルディグラのパレードが盛大に開催されました。YouTubeに全フロートの記録映像がアップされていましたので、ご紹介します

Sydney Gay and Lesbian Mardi Gras Parade 2025

 シドニー・ゲイ&レズビアン・マルディグラは約1ヵ月間に及ぶお祭り月間(プライド月間)で、公園でピクニックを楽しむ「フェアデー」や映画祭、アート展、演劇、ビーチでのイベント、クラブパーティなど様々な催しが行われ、フィナーレとして3月第1土曜の夜に盛大なパレードが行われ、その後、数万人規模の巨大なアフターパーティが開催されるのが恒例となっています。マルディグラのパレードは世界一とも言われる華やかさが特長で、フロートとしては、ライフセーバーの格好をした集団のフロート、カイリー・ミノーグの曲に合わせてダンスするフロート、『プリシラ』をイメージした巨大なハイヒールにたくさんのドラァグクイーンが乗ったフロート、大型トラックからサーチライトを放出するフロート、レザーマンやベアーのグループなど、実に多彩でオーストラリアらしくてゲイゲイしいフロートがたくさん見られます。また、1978年に初めてパレードを行なった先駆者の方々を讃える(みなさんご高齢になられているので)大型バスや、警官、消防士、親の会のフロートなども出ていて、胸が熱くなります。
 第45回記念の一昨年はワールドプライドも開催されましたが、47回目を数える今年も「Free To Be」をテーマに1万人超※、180のフロートが市内の目抜き通りを華やかに行進しました。
 
※1万人は少ないと思われるかもしれませんが、マルディグラのパレードはデモ行進ではなく、巨大なフロートにゴージャスなクイーンがたくさん乗っていたり、お揃いのコスチュームで大勢がダンスしながら行進したり、ほとんどすべてのフロートがショーアップされた、文字通りのパレードです(登録のない方や普段着での参加はNG)。1万2500人でエレクトリカルパレード並みのショーをやっているようなものです

 恒例のダイクス・オン・ザ・バイクスから始まり、先住民のグループだったり、トランスジェンダーのグループ、ラテン系のグループ、アジア系のグループ、チーム台湾、ジェンダーフリージャパニーズ(セーラームーンとかアニメのキャラクターのコスプレでした)、アラブ系のグループ(フリーパレスチナを掲げてたり)、シドニー市とクローバー・ムーア市長、障がいを持つ人のグループ、お年寄りのバス、シドニー大学(教授と思われる方もダンスしてて素敵でした)、セックスワーカーのグループ、「プリシラを救え -save the queen」(90年代の名作ドラァグ映画『プリシラ』の舞台となったインペリアルホテルがなくなる危機に?)、ロッキーホラーショー、Kinky、レザー、パピーの3連チャン(パピーがいっぱい乗ったフロートはとても素敵でした)、ベアフロート、ライフセーバー、ラグビー、スポーツジムのフロートなどなど、本当に多彩でした。幅がめちゃめちゃ広いです。その一つひとつのフロートに拍手や歓声が送られ、圧倒的な祝福感が伝わってきます。
 昨年のメルボルンのパレードもそうでしたが、オーストラリアの人たちの温かさや大らかさ、ハッピー大好き!的な国民性が本当に素敵で、日本のパレードもこういうふうになるといいのにな…と羨ましくなってしまいます。
 というわけで、マルディグラの最高に素敵なパレードの様子をお楽しみください。

 

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