NEWS

その他の記事

ピンクドット沖縄で那覇市の同性パートナーシップ証明制度第1号のゲイカップルが結婚式を挙げ、MAXのLINAさんや中島美嘉さんらが祝福しました

2016/07/21

琉球新報ほか

 7月17日(日)に那覇市で第4回ピンクドット沖縄が開催され、市の同性パートナーシップ証明制度の第1号となったゲイカップルの結婚式が感動的に執り行われました。

 ピンクドット沖縄に先立ち、7月11日、那覇市が同性カップルを公的に結婚相当関係と認めて登録証明書を交付する「市パートナーシップ登録制度」の証明書の申請受付を開始し、入眞地順治さん(那覇市出身)と安座間尚彦さん(宜野湾市出身)のカップルが第1号となりました。お二人は「この日を待っていた。幸せだ」「私たちが表に出ることで那覇市にこのような制度があることを知ってもらい、人々に温かい目で見守ってもらえるようになればうれしい」と語り、喜びを分かち合いました。

 7月15日、那覇市のテンブスホールで、ライフネット生命が特別協賛し、映画「ジェンダー・マリアージュ」(婚姻の平等を求め、同性カップルたちがカリフォルニア州を訴え、結婚の権利を勝ち取るまでの過程を描いたドキュメンタリー。東京国際レズビアン&ゲイ映画祭では「アゲンスト8」のタイトルで上映されました)の上映会が催されました。上映後のトークイベントでは、ピンクドット沖縄共同代表の砂川秀樹さん、ライフネット生命営業本部の小俣剛貴さん、こう行政書士事務所の康純香さんが登壇、小俣さんは映画について「議論を重ねて権利を勝ち取った過程がアメリカらしい。日本の現状を注視したい」と語りました。

 16日にはテンブス館前広場で前夜祭が行われ、Any-See、ピンクレゲイー、アブラマミレ、グラン、丸市ミー子、DJ dEfさんらが出演したほか、桜坂のゲイバーの方たちがブースを出店していたそうです。また、ゆいレールを貸し切った前代未聞のミックスパーティ「空中散歩ナイト」も開催されました(こちらは沖縄のwoman only event “Fabulous”が主催。丸市ミー子&案山子さんが楽しいショーで盛り上げました)

 そして17日には、ピンクドット沖縄2016が晴れやかに開催されました。とても暑い日でしたが、過去最高となる1500名もの方たちが集まりました。
 イベントの終盤、「那覇市パートナーシップ登録制度」第1号となった入眞地順治さん&安座間尚彦さんのカップルは、お揃いの白いタキシード姿で登場し、片手にピンクのブーケを持ち、もう片方の手をしっかりつないでカーペットを進み、壇上に上がりました。緊張した面持ちで「お互いに出会えたことに感謝し、協力し合いながら全力を尽くし、永遠にパートナーシップを築く」と宣誓し、指輪を交換、少し長めのキスを交わすと、客席から大きな歓声が上がりました。
「兄が同性愛者だと知った時、私たち家族は正直戸惑った。でも、順治さんと出会って兄は驚くほど明るくなった。私たちは二人から自分らしく生きること、人が人を愛することに性別は関係ないことを教わった」と、安座間さんの妹の裕子さんは、涙ぐみながら挨拶しました。
 友人代表でMAXのLINAさんも登場し(スゴい!)、「那覇市のパートナーシップ第1号となった二人の勇気ある行動と強い愛を誇りに思う。性的少数者が世の中にもっと認められるよう応援する」と語りました。LINAさんは入眞地さんの幼なじみで、入眞地さんが初めてゲイだとカミングアウトした方なんだそうです。
 さらに、素敵なサプライズがありました。お二人の共通の友人で歌手の中島美嘉さんが登場し、その場で歌をプレゼントしてくれたのです。
 登録証明書を交付した城間幹子市長は「人生を共に歩もうとする二人の関係に寄り添い、認めることは意義がある。皆さんの精神的な支えとなり、社会的な容認につながればこの上ない喜び」と語りました。
 ピンクドット沖縄の砂川秀樹共同代表は「結婚式は多くのLGBT(性的少数者)に勇気を与えた。制度だけでなく、いろいろな人に認められることに意味がある」と語りました。

 琉球新報や沖縄タイムスは、ピンクドット沖縄に参加した様々な方たちの声を取り上げています。
 式を見守った女性のカップルは近くパートナーシップ登録を申請する予定だそう。「パートナーを妹と偽らなくてよくなる。那覇市の制度や結婚式は、同性パートナーが家族として認められる第一歩になる」と喜びを語りました。
 2人の娘と参加した次呂久修さんは「性別に関係なく愛し合うカップルがいることがオープンになれば、子どもたちも早い時期に理解ができ、偏見やいじめがなくなる」と語りました。
 同性パートナーがいる秋吉美歩さん(八重瀬町)は、那覇市の同制度を評価したうえで「異性カップルに比べて、納税で不利をこうむっている。遺産も引き継げない。国の制度改正をしてもらえたら」と語りました。
 子どもを連れた仲宗根恵美さん(那覇市)は「固定観念を持たず、さまざまな人と仲良くできる大人に育ってほしい」と語りました。
 うるま市から訪れた呉屋升文さんと大城智彦さんのカップルは、「誰もが自分らしく生きる社会をつくるために、あなたができること、したいことは何ですか?」と聞かれ、「オープンに自分らしく生きていく」「沖縄全域、日本全体にパートナーシップ制度が広がってほしい」と語りました。
 星山優美さん(兵庫県)は、体は男性として生まれたが女性として生きるMTFトランスジェンダーで、同性婚の法制化を求めて日弁連への人権救済申し立てをしている一人です。LGBTの権利を訴えようと制作中の映画を完成させたいと決意したそうです。
 娘の芙優子さんを連れて来場した今理織さん(那覇市)は「娘は成長する中でいろいろな人を好きになっていくと思うが、『社会の決まりがこうだから』と枠にとらわれてほしくない。『自分が好きになった人を好きでいていいんだよ』と伝えたい」と語りました。
 4年連続でステージに立った歌手の比屋定篤子さんは、4人の子を育てる母親でもあり、幼いころからLGBTの存在を身近に感じる大切さをメッセージに込めました。

 今回のピンクドット沖縄は、同性パートナーのマイル共有を認め、沖縄でLGBTを支援していく姿勢を打ち出したJAL・JTAをトップスポンサーとする約20社が協賛しているという点でも過去最多となりました。
 ピンクドット沖縄の会場でブースも出展していたJTAは「観光立県である沖縄の航空会社として、LGBTの方に気軽にお越しいただく地域づくりに貢献したい」とコメントしました。
 砂川秀樹さんは「LGBTを重視し支援することが企業イメージを損ねず、むしろ向上すると判断したのだろう。ブランドイメージを大切にする航空会社の協賛からも、LGBTの印象が良い方向に変化してきたと実感できる」と歓迎しました。

 そして今年も、協賛企業の1つであるホテルパームロイヤルNAHAの屋上から(シンガポールのPinkDotのように)集合写真が撮影されました。参加された方にとっては本当に思い出深い写真となったのではないでしょうか。 
 


「この日を待っていた」17日に結婚式(琉球新報)
https://ryukyushimpo.jp/style/article/entry-317437.html

同性婚、LGBTの権利 映画に学ぶ ピンクドット沖縄開幕(琉球新報)
http://ryukyushimpo.jp/news/entry-317792.html

「幸せいっぱい」 那覇市が同性カップルに第1号証明書 あの有名人たちも 歌やメッセージで祝福(琉球新報)
http://ryukyushimpo.jp/news/entry-318537.html

那覇市が同性カップル3組に証明書交付 ピンクドット沖縄(沖縄タイムス)
https://www.okinawatimes.co.jp/article.php?id=178879

多くの性的少数者に勇気」 那覇パートナー制度第1号に祝福(沖縄タイムス)
http://www.okinawatimes.co.jp/article.php?id=178897

誰もが輝く社会「わたしにできることは?」メッセージ動画!(毎日新聞)
http://mainichi.jp/articles/20160718/rky/00m/040/005000c

LGBT支援企業続々 JAL・JTAもスポンサーに ピンクドット沖縄イベント(琉球新報)
http://this.kiji.is/126896963798173177