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レポート:BUFF SUMMER DELIVERY
レザーだけじゃなく様々なスタイルを提案し、好評を博している「BUFF」。今回はデリバリースタッフのユニフォームをフィーチャーした「SUMMER DELIVERY」ということで、コンテストなども行なわれ、楽しく盛り上がりました。
8月6日(土)、二丁目のD-light,Tokyo+BOILER ROOM TOKYOで「BUFF SUMMER DELIVERY」が開催されました。真夏のBUFFのテーマは涼しげな水着かと思いきや、デリバリースタッフのユニフォーム。そんなユニフォームを見たい、披露したい新規のお客さんもたくさん訪れ、セクシーに、アットホームに盛り上がりを見せました。プラス、ゲイアート展的な要素もあって、実に素敵で楽しいパーティになりました。レポートをお届けします。
(取材・文:後藤純一、写真提供:BUFF)
8月第1週というと、一年で最も猛暑・酷暑になりそうな時期ですが、6日(土)夜は奇跡的に暑さがやわらぎ、気温20度代の過ごしやすさでした。そんな絶好のパーティ日和のなか、二丁目のD-light,Tokyo+BOILER ROOM TOKYOで「BUFF SUMMER DELIVERY」が開催されました。
前回、GWに開催された「BUFF 現場監督」は、夜間の交通整理や工事現場で使うような蛍光のベストを使った「ヌーベルな現場監督コーデ」を中心に、いろんな作業着、ニッカポッカの方などが集まり、もちろんレザーやラバーの方もいて、雄臭さのなかにもオシャレさが漂う、素敵パーティになりましたが、今回も、「この日を待ってました」と言わんばかりに、お宝アイテム的な各社ユニフォームを着た方たちが集合し、気合の入ったフルレザーやラバーの方たち、Tシャツ+ハーパンの方なども入り混じり、自由でバラエティに富んだ光景でした。
GOGOショーでは、いつもはレザーなど非日常的な装いで魅せるGOGO BOYSが○川や○マトの見慣れたユニフォームを着ている姿が「隣のお兄さん」的な雰囲気も醸し出して新鮮でしたし、「暑いなか宅配に来たお兄さんにちょっとかまをかけてみたらこんなエロい展開に…」的な妄想を抱かせるようなファンタジー色も強めで、たいへん素晴らしかったです。制服やユニのGOGO…これはアリですね(ゴクリ)
1時半から行なわれたコンテストでは、そんな宅配便のユニフォームや、レザーやラバーなどのフェティッシュな装いの方たちが10人くらい参加し、GOGOのASAOさん&SASUKEさんのMCで、1人1人にコスチュームのポイントを聞き、会場の皆さんの投票(手を挙げるかたち)で選ばれた2人が、ベアプールパーティのチケットをゲットしました。優勝したのは、本職の○川の方(ちなみに乳首が素晴らしく発達されていて、みなさん目が釘付けでした)、そして準優勝はアメリカからUPSのユニフォームを取り寄せたという方でした。他の参加者のみなさんにはTシャツがプレゼントされていました。(それと、お客さんにもポケットTENGAのプレゼントがありました)
もう一つの今回初の試みとして素敵だったのは、男性の肉体美やBearへの愛を表現してきたアーティストのSIN5さんの作品を使ったTシャツとその作品の展示(POPUP出展)です。D-lightの黒い壁に絵がとても映えていましたし、会場の雰囲気にも合っていました。オーガナイザーさんによると、実際に絵も何枚も売れたそうです(スゴい!)。クラブイベントとアートのコラボ、とてもいいなと思いましたし、まだまだクラブイベントにはいろんな可能性があるなぁと思いました。
音は、D-lightのほうがNuDiscoとか懐かしめのゲイアンセム多めで、どなたでも楽しめるような雰囲気で、BOILER ROOMのほうはよりエロティックなスペースということで、ちょっとハードめながら、ハードすぎもせず、心地よい、ゴキゲンな音になっていました(YUMEさんがビヨンセの「Break My Soul」をかけてくれたのがアガりました)
フェティッシュな装いをフィーチャーしたセクシーめのイベントではあるものの、みなさんいろいろ気を遣っていて、マスクもしてましたし、ダイレクトな行為は控えめで、“キレイ”に遊んでいたと思います。
いろいろ不安になるニュースもあるなかで、せめて夏の週末、友達と楽しみたい、素敵な思い出を作りたい、ちょっと冒険してセクシーなパーティに参加してみたいという方たちの、キラキラしたポジティブな思いが共鳴しあってるように感じました。キャストやスタッフのみなさんも気さくでオープンマインドな方ばかりで、お客さんの楽しみたい気持ちをしっかりサポートしていた印象です。
先月の六尺ナイトやSURF(競パンナイト)も大変な賑わい&盛り上がりでしたが(来月にはノースエも復活するそうですが)、やはりゲイのクラブシーンって「セクシーな装い」を楽しむカルチャーがすごくあると思います。与えられたお題で、いかに自分らしい、自分の魅力を最大限に引き立てるようなコーデを生み出せるかといろいろ考えて、当日張り切ってパーティに出かけ、そのオシャレ&セクシーさを褒めてもらえるとすごくウレシイ(褒め合いながらお友達になっていくスタイル)っていう社交界的な楽しみ。「BUFF」は今、「ヌーベルな現場監督コーデ」や「デリバリースタッフのユニフォーム」という新しいテーマを提案し続けながら、それをいちばん自覚的にやってるパーティだと思いました。それでいて、あまりドレスコードで縛ることもせず、自由でゆるい、アットホームな雰囲気なので、初心者の方も気軽に参加できるような間口の広さがあります。
そんな「BUFF」の次回開催は10月29日(土)、真骨頂である「ハロウィンEdition」です(昨年の「BUFF Halloween Edition」のレポートはこちら)。自由にセクシーに仮装・コスプレできますので、今からどんな格好で参加しようかな?と考えるのも楽しいと思います。
【おまけ情報】
今週金曜夜、横浜で、RainbowEventsが主催するクルーズ船上でのEDMパーティ「PEAK!」が開催されます。みなとみらいの夜景を眺めながら一夜限りの常夏海上フェスを楽しみましょう! 夏の思い出づくりにぜひ!
INDEX
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- レポート:GO 20’ Next!〜aktaのこれまで、これから展
- レポート:BUFF Fetish Fighters
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- レポート:年忘れお楽しみイベント「gaku-GAY-kai 2023」
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SCHEDULE
- 10.06aikoナイト